スバイリエンの街の様子
スバイリエンの位置
スバイリエン州は、人口約50万人。カンボジア国土の東南に位置し、そのほぼ全域をベトナムと国境をまたぐ州です。
スバイリエンの中心地は、カンボジアのプノンペンとベトナムのホーチミンを結ぶ国道一号線のほぼ中間地点にあります。プノンペンからは、距離で約120km、車で3時間ほどかかります。
この州は、カンボジア24の州のうち最貧地区ともいわれてきました。街中では、商業を営む人々もいますが、住民の多くが農業従事者です。近年、西側のベトナム国境の町バベットに11の経済特区が設けられ、海外資本の企業が工業製品の生産工場を操業し始めています。その中には、日本の会社もたくさんあります。
この町からも、40kmほどの道を通って働きに行く工場労働者がたくさんいます。
田舎の風景
都会のプノンペンとは違い、少し郊外に出るとのどかな田園風景に出会えます。
青い空に緑のヤシの木がそびえたつ光景がカンボジアらしいです。
水田がたくさんあります。こちらは、冬がないので、年に三回米を収穫する三毛作です。
田んぼは、休む間もなく、年中稲を作り出しているわけですから、米の生産量も増えるというのもうなづけます。労働する人々も、年中休みなしですね。
道路わきには、よく牛がいたりします。
その辺の草をむしゃむしゃと食べています。
ときどき、道路を横断してくるので、警笛をよく鳴らします。
ぶつかるととんでもないことになります。
私の知人が、以前牛とバイクで激突したことがあったそうです。
幸い、本人も大きなけがにはならなかったそうで、牛も打撲程度で済んだそうです。
なんて頑丈な牛。(笑)
車と牛が激突して、車は大破し、亡くなった牛の損害賠償金が〇〇〇$という話も聞いたことがあります。
日本でも和牛は高値ですが、こちらでも牛は貴重な収入源です。
水祭り
11月は、ここカンボジアでは、雨季から乾季に変わる季節の節目です。全国各地で伝統的に水祭りが行われています。
これは、10月下旬のスバイリエンの水祭りの様子です。
普段は、人もまばらな通りが、にぎわっています。
交差点には、交通整理をする警察官の姿も。
そして、水祭りには欠かせない恒例のボートレース。
20名ほどでチームを組んで、一対一で数百メートルの距離を競い合うレースです。
上位入賞のチームは、プノンペンで行われる全国大会に出場できます。
王立スバイリエン大学
スバイリエンのダウンタウンから4kmほど西に、スバイリエン大学があります。ここで、多くの若者が専門分野を学び、社会に巣立っていきます。
田舎から、町に下宿している学生も多く、町中を歩くと若者の姿をよく見かけます。
大学の正門。
ここに、日本語コースがあります。
日本語を指導するのは、私と同じ宿舎にいたセンホンさんです。
彼は、カンボジア人ですが、とても流ちょうな日本語を話します。
学生たちは、ここで日本語を学び、日本の企業に就職することが目標です。
キリングフィールド
スバイリエンの町から、5kmほど南に走ったところにコチュム寺があります。
ここにも、ポルポト政権下で亡くなった人々を弔う慰霊碑(キリングフィールド)があります。
いつ訪れても、いたたまれない気持ちになります。
そして、平和と人々の幸福への思いを強くし、祈りを捧げます。
スバイリエンスタジアム
サッカーは、カンボジアでも人気の競技の一つです。
今年、カンボジアの代表監督に本田圭佑選手が就任したことが、こちらでも大きな話題となりました。
彼は、現在、カンボジアで最も有名な日本人です。
地元スバイリエンFCの本拠地のスタジアムがあります。ナイターでプロの試合を観戦することができます。
日本でも、最近まで、カンボジアの得点王ワタナカ選手が藤枝FCに在籍していましたね。
現在、カンボジアのFIFAランキングは172位。アジアランキングは、36位。
経済成長と共に、上がっていくことでしょう。
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今日もあなたに素晴らしい一日が訪れますように、オークン。