カンボジアの女性工場労働者たちの苦悩

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暮らしを助ける部門のフェアトレード。

現在も、不遇な工場労働者が少しでも収入を増やすために、刺繍ワークに取り組んでいます。

近頃では、刺繍ワークを気に入ったカンボジア国内の富裕層からも注文が入っています。

さて、今回の記事は、ある妊娠した女性工場労働者への工場側の待遇について、皆さんにもご理解いただければと思って書いています。

前の記事も併せてお読みください。

縫製工場労働者に輝かしい未来はあるのか

 

こちらのビデオ「Stitched up in Cambodia」(カンボジアの虚実)をまずご覧ください。

ある人権団体が、カンボジアの女性の権利について問題提起しているビデオです。

英語で語られていますので、内容もご理解いただけるものと思います。

ビデオはいかがでしたか。

雇用者と労働者の立場の違いや彼女たちの生活ぶりもリアルに紹介されていました。

 

彼女の名前は、Sreyneang。

 

カンボジアでは、よくある名前です。(Sreyは、クメール語では女性の意味で、これを含む名前は女性とすぐにわかります。)

14歳のときから、プノンペンの縫製工場で働いています。

その彼女が、赤ちゃんを身ごもりました。

ところが、そこに問題が生まれました。

それは、カンボジアの工場では、

妊婦に対しての風当たりが強い

からです。

妊娠すれば、当然のことながら体調が優れないこともあります。

共同で取り組む生産ラインに座る労働者が具合が悪くなれば、日量10,000~30,000着生産するような工場の生産力が低下します。

雇用者側の思考は、バイヤーに提供するノルマ数をこなせなくなるために、これを歓迎しません。

そして、最終的にとる手段が、

解雇

なのです。

 

先進国では、労働者の権利として産前産後の休暇が認められていますが、後進国ではほとんどなきに等しいのです。

 

彼女は、本当は産みたくなかったと言いますが、カンボジア人はとりわけ子どもを大切にする文化を持った国です。

どこへ行っても、子供をかわいがります。

彼女自身も、子どもができたことを喜ばないはずがありません。

 

でも、働けなくなることは、食べられなくなることと同じこと。

彼女はそれを怖れます。

 

彼女は、身ごもっていることを隠しながら、働き続けます。

スーパーバイザーたちに気づかれると、辞めさせられるからです。

 

ある日曜日、彼女は市内のショッピングモールに出かけます。

そこで、自分たちが作っているのと同じような服の値札の70$の表示を見て驚くわけです。

「私たちは、このような服を毎日10,000~30,000着も生産しているから、雇用者側は大きな利益を得ているに違いない。」

自分たちの月給は140$。(2016年度)

一日当たりにしたら、わずか5$にしかならない。

 

そして、お腹が少しずつ大きくなってきた今、辞めさせられることを半ば覚悟します。

彼女にとって、解雇は生きていく術を失うことになります。

労働者の権利が正当に守られるような雇用者への働きかけが今こそ必要です。

 

アジア諸国で生産された服を購入しているすべての方々に問います。

もしも、彼女たちの権利を保障するために、雇用者側が有給での休暇を認めるとします。

福利厚生の資金を確保する必要があります。

そのためには、製品を値上げせざるを得ません。

そしたら、あなたはそれを高いと感じますか。

ユニクロ、H&M、しまむらあたりで縫製製品を手にしたら、それらの生産に従事している何十万人の労働者たちのことを考えてみてください。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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