【スタッフブログ】Yさんのカンボジア活動記録
皆さん、こんにちは。
カンボジアで、8月7日から11月6日の三か月間インターン活動をさせていただいた大学生のYです。
今回、私がカンボジアで三か月間過ごしてきて感じたことを以下の四つをテーマに記していこうと思います。
授業について
授業活動に関してですが、インターン生は基本、月、火、水、金の週4日で午前9時から事務所でその日に行う授業の教材を制作し、13時から授業が始まるといった流れになっており、休憩を挟んで14時45分に終わりとなっております。
今回、私はPreyboeng小学校の三年生の生徒たちを担当させていただきました。
皆さんは小学三年生と聞かれたら、きっと9歳、10歳の子供たちを指導するのだろうと思うかもしれません。
しかし、実際は11歳や12歳、中には6歳の子供たちも一緒に授業を受けています。
本来は他の生徒たちには帰ってもらうのが良いのかもしれませんが、せっかく自分の授業を受けに来てくれているのに帰らすのもどうかと思い、私は受け入れていました。
そのため、どうしても子供たちに理解の差が生じてしまい、一律して同じペースで授業をすることが難しいと感じました。
また、カンボジアと日本の教育レベルは全く違うために、「これはわかるでしょう」と思って授業に組み込むと、生徒たちにはなかなか理解してもらえない時が多々あり、指導の根本を変えてかなければいけないと実感しました。
私は学力が中間層の生徒たちにフォーカスして授業をし、かつ年齢が低い生徒たちを置き去りにしないように、年齢が大きい生徒たちにはつまらないと思ってもらわないように教材を作っていました。
歌をたくさん用いたり、書くことや、話すことを主体としてみたり. . . . .。
私は活動期間が長いため、生徒たちと関わる時間が多くありました。
この子は歌が好きだなぁ、
この子は書くことが好きだなぁ、
この子は他の子たちに比べてリーダー気質だなぁ、
この子は英語は苦手だけど算数はすごく得意だなぁとか、
そういった生徒たちの特長を踏まえて教材を作成したり、自分がクメール語を使ってコミュニケーションを取ったりして生徒たちと共に授業を作っていくことは難しいと感じましたが、一日一日の授業を分析して毎日新しい授業を作っていき、時には生徒たちにとても喜んでもらったり、自分が教えたことを生徒たちが覚えていてくれて何気ない会話の中で使ってくれた時は、自分もすごく嬉しくやりがいを感じることができました。
下は、僕の誕生日を祝ってくれた時の写真です。
また、しつけに関してもとても苦労しました。
生徒の中には平気で暴力を振るったり、中指を立てたり、授業の用意を持ってこなかったりする生徒などもいます。
生徒と先生間とのルールをしっかり築いた上で良好な関係も築いていく。
時には厳しく指導して生徒を教室から出したこともありますが、彼らが学力だけでなく人としても成長してもらえたらとても嬉しく思います。
また、子供たちはすごく人懐っこく、休憩時間に一緒に遊ぶときはとても楽しかったです!
生活について
まず、私はカンボジアでの生活は基本自立して生きていかなければならないと思っています。
と言っても、私は日本ではバリバリ実家暮らし、自炊もしたことがなかったし、虫や動物はとっても苦手なのですが。(笑)
インターン生はアパートで一人暮らしです。
私はインターン期間も長いこともあり、他のインターン生がいない時期もあります。
そのため、特に自炊、洗濯、ご近所さんとのコミュニケーションが磨かれたし、また大切だと思いました。
カンボジアの物価は安いことには変わりはなく、食べるところもあるし、コインランドリーもあります。
しかし、それらを頼っていては金銭面的にはもちろん、人生経験としてもったいない!と思えるくらいカンボジアでの自立した生活には意味があると思えました。
チアフルスマイルの活動拠点はコンポンスプー州なのですが、そこでの移動手段はほぼほぼバイクです。
学校に行くとき、どこかお出かけしようと思った時は基本バイクで移動します。
カンボジアではトゥクトゥクが至るところにあるのですが、活動のことや私生活のことも考えるとバイクはとっても便利だと思いました。
私はバイクの免許も持っていなかったし、原付もほとんど乗ったことがなかったのですが、活動スタッフの方々が基礎練習をしてくださったおかげでしっかりとスキルを身に付けることができました。
ちなみに、私は普段の活動日には午前中に教材を作成し終えたら、昼ごはんを毎日決まって行きつけていた場所があります。
そこへは活動日以外にも行っていたのですが、バイクを乗れて良かったとつくづく思えました。
なかなか迫力がある世界です!!!!
また、アパートの近くには市場、中国ショップやカフェがあり、活動が終わった日や休日にはそれらを回って開拓するのがとても楽しかったです。
私のおすすめのカフェの写真を載せておきます。
ここの定員さんはとっても優しいお方で、とても仲良くさせていただきました。
なんと私が誕生日の時には無料でストロベリーフラッペをごちそうしてくれました。
そして帰国するまでにここのシェイク、フラッペをすべて飲むことができました!
普段、日本ではケチってあまり飲まないのですが、これほどシェイクを飲んだことはなく、どれも美味しかったです。
市場には野菜、肉、フルーツがたくさん並べてあります。
今日は何を作ろうかと悩みながら、ほぼ毎日市場に行って買い物をしたのはとてもいい思い出です。
中には自分が今まで食べたことない料理などもあって、それが驚くほどおいしかったり、見た目に反しておいしかったり、場所によっては臭いがすごいところもあるのですがいろいろな発見ができました。
また市場、中国ショップには日常生活に使うものはだいたい置いてあり、割と生活することには困らないと感じました。
しかし実際、カンボジアにきて最初の頃はかなり抵抗がありましたが、今ではここでの生活がとっても楽しいと思えるようになりました。
休日の過ごし方について
休日は木、土、日の三日間です。休日では主に疲労回復、教材研究、他のボランティア活動、コンポンスプー州の開拓、旅行といった形で過ごしていました。
疲労回復ではとことん寝てゆっくり休みました。
また、普段の活動日は朝ごはんをインスタントラーメンやバナナという風に簡単に済ませていたので、ゆっくりと朝を迎えられる休日の日にはフレンチトーストを作ったり、部屋の掃除をしたりしていました。
教材研究では少し大きめなゲームを授業で行いたいなと思った時に事務所に行って、じっくりと考えられて教材研究ができました。
他のボランティア活動では、普段支援している学校やそれ以外の訪問先に出向いて、机の補修活動、清掃活動、高架下タンク建設の見学を行いました。
学校のほとんどの机がガタガタしていたり、壊れていたりして、勉強する環境としては苦しいなという印象を受けました。
特に資格を持っているわけではない私ですが、子供達の教室の机の補修を行っているのにどこか不思議な気持ちになった反面、自分たちの作業に興味津々な子供達が作業の意図を理解して目を輝かせながら見ていて、とてもやりがいを感じながら作業ができました。
清掃活動では首都のプノンペンに行ってゴミ拾いをし、また自分たちが普段活動している学校の草刈り、ゴミ拾いをしました。
子供達が私たちを手伝ってくれたのがとても嬉しく、またこの子達にゴミに対する意識が少しでも芽生えてくれたら良いなと思いました。
高架下タンク建設の見学では、カンボジアの小学校では水もろくに出ないところもあると知って衝撃でした。
そのため、タンクを建設して水を貯める装置を作ることによって衛生上の改善が期待できることにとても意味のある活動の見学に立ち寄らせていただいたのだなと思いました。
コンポンスプー州の開拓では、時間があるので少し距離を伸ばしてバイクで探検していました。
大自然を見に山まで行ったり、動物園に行ったり、朝日を見に行ったり、カンボジアの料理やシェイクなどをいろいろ試したりしてとても充実していました。
旅行に関してでは、私はこの三ヶ月間本当たくさんの場所に訪れることができました。
プノンペン観光、古都ウドン観光、アオラル観光、シェムリアップ観光、ケップ観光と本当にどれも貴重な思い出でした!!
プノンペンではトゥールスレン、キリングフィールドといった負の遺産を見学してカンボジアの歴史を勉強しました。
また、マーケットに行ってお土産を買ったりしました。
古都ウドンではお祈りして赤い腕輪を巻いてもらいました。
おそらくカンボジアでは至る所に赤い腕輪をつけた人たちがいると思いますが、彼らはおそらく古都ウドンに行ったのでしょうね。笑
アオラル観光ではすごく険しい道をバイクで突っ切ったのを今でも覚えています。
アオラルではインターンの方たちとピクニックをし、足湯に浸りにいきました。
シェムリアップ観光では2泊3日で旅行をしました。
夜行バスに乗ってシェムリアップに向かい朝から世界遺産のアンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群を見て回りました。
多くの方たちがアンコールワットに対する印象の方が強いと思うのですが、それ以外にも素敵な遺跡が多く存在していて緑色の自然と鼠色の遺跡のコントラストが魅力的でした。
カンボジア料理もしっかりと堪能することができとても満足できた観光でした。
また、夜にはナイトマーケットやパブストリートと呼ばれる商店街みたいなところが賑やかになり、食べ歩きをしたりお土産をたくさん買ったりしてすごく楽しかったです!
ケップ観光では、朝早くからバイクで出掛けて海を目指しました。
途中でパゴダを訪れものすごい数の仏像に立ち会い、ご利益を頂ました。
目的地のケップに着き、海老とイカを焼いてもらいたらふく食べました。
生胡椒が効いていてとても美味しかったです。
カンボジアに来て海に来るとは思っていなかった分、食事も美味しくとても満足できました。
次に向かった山で見たオーシャンビューは感動的でした。
更にバイクを走らせて私はカンボジアで2回目のキリングフィールドに訪れました。
こんな辺境の地にもポル・ポト政権による虐殺が行われたと知ってショックでした。
僕は最初にプノンペンでキリングフィールドを訪れたのはカンボジアに来てまだ2、3日目の時でした。
今回のケップ観光で訪れたキリングフィールドは私がカンボジアに来て2ヶ月半、インターン活動をし、現地の方たちとある程度交流をし、カンボジアについての知見を少し身につけた後だったので1回目の時とは感じ方が変わって、より命を奪うという悲惨さ、残酷さを感じることができました。
とても貴重な時間だったと思います。
私はこれらの休日の使い方でカンボジアでの生活をとても楽しめました。
最後に
私はカンボジアに来てさまざまな経験を得ることができました。
インターン活動では、私たちがあまり聞きなれないクメール語を母国語としている生徒達に英語を教育することの難しさややりがいを体験することができました。
時に自分が「このゲームは子供達喜ぶだろうなぁ」や「この教え方なら伝わりそうだなぁ」など、自分がいかに良いと思って授業をしたとしてと、生徒達からの批判の声を聞いたりしてショックだったり、授業中の何気ないやり取りが生徒たちにはとても楽しいことで、じゃあそれを授業に組み込んでみようと思ったりと、自分の思った斜め上が起こりえることの難しさ、それを受け入れて次にどう活かすかのやりがいを身に染みて感じることができました。
また私はカンボジアでの生活でより強く生きている実感することができました。
私が滞在していたコンポンスプー州の人たちはとても朝早くから活動していて、逆に日が沈む頃にはもう多く人たちがお店を閉めている状態でした。
学校までの道のりではハンモックを木々にかけてくつろぐ人たちがたくさんいました。
日本人よりもより自然に浸って生活しているようでした。
市場では、ナマモノがそのまま売られていたりするので、そういう世界で食事をすることで、より命のありがたみを実感し生きているんだという気持ちになることができました。
それは人と人とが共存する中でも同じで、カンボジアでは基本的に自立して生活できなければいけませんが、もちろん人と人が助け合って生活しています。
私は幾度となく困ったことに直面しました。
私はその度に助けてもらうことは当たり前じゃないのだと、助けてもらえることのありがたみをより一層感じることができました。
今回、子供たちに英語教育をする一環でカンボジアに訪れましたが、私自身カンボジアでの生活でとても多くのことを学ばして頂きました。
これから更にグローバル化が進む中で、私たちは異文化について他人事にできない時代になってきていると思います。
私はそれらの良し悪しを受け入れることでこれから接する日本の人たち、また海外の人たちのより多くの考え方や気持ちを理解しこれからの人生に活かしていきたいと思いました。
お時間を割いて読んでいただきありがとうございます。
読んでくださった方々が少しでもカンボジア、そしてカンボジアの子供たちに関心を持っていただければと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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今日もあなたに英知が泉のように湧き上がりますように、オークン。
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