【スタッフブログ】カンボジアでの10カ月を振り返って

2024年7月25日

こんにちは。

ボランティアスタッフとして、10カ月間、活動させていただいた宮城美希です。

長いようであっという間に過ぎていった10カ月、そして私の人生の中で一番子ども達の笑顔と苦しさを見た10カ月を最後に振り返っていきたいと思います。

コンポンスプーでの6カ月

カンボジアに向かう飛行機の中で、10カ月も乗り越えられるだろうかという不安と新しい挑戦へのワクワクの複雑な気持ちでいっぱいだったことを今でも鮮明に覚えています。

マーケットでの買い物、クメール語での会話、子ども達との関わり方、水道建設のクラウドファンディング全てが私にとって挑戦の場でした。

小学校に行くとかわいい笑顔で駆け寄ってきてくれる生徒の中に、貧困世帯の生徒もいるという現実とのギャップに最初は戸惑いながらも、村ならではの安心感や大好きな景色を楽しむことができました。

何か困ったことがあったらすぐに助けようとお世話をしてくれる村の方々。

大丈夫だよ!と言っても、いいから持っていきなさいと大量のフルーツをいただいたり、一人で夕飯は寂しいだろうから私の家に食べに来な!と毎回お世話になったり。

このブログを書いている間にもたくさんのエピソードが頭の中に流れます。

本当に素敵で貴重な時間を過ごすことができました。

4カ月ほどたつと、生徒達は私の名前をしっかり覚えてくれて、授業を持っていない低学年の生徒達も「Miki!!」と私を囲んでくれるようになりました。

この素直な笑顔とコンポンスプーのきれいな景色を忘れずに、成長してほしいなと心から思います。

私を受け入れてくれた村の方々、そして成長する機会を設けてくださった方々に本当に感謝しています。

シェムリアップでの英語指導

シェムリアップに拠点を移してから、ターピッチ小学校で英語の授業指導を担当させていただきました。

新たな環境で子ども達と上手く関われるかを心配していたのと裏腹に、毎日元気よく教室から私を迎えてくれる子ども達に出会いました。

毎日ごみ拾いを手伝ってくれる生徒、私の誕生日お祝いしたいなと言ってくれる生徒、ミサンガやシールをプレゼントしてくれる生徒、日常の中に生徒の素敵な姿が溢れていました。

もちろん上手くいかないこともありました。

教段に立つ以上、一人の教師として責任をもって指導すべきだという思いもありながら、普段大人に甘えられない子ども達が少し悪さをしてしまった時、そこをどう指導し伝えていくべきか、私のつたないクメール語や表情や雰囲気を駆使しても伝わり切らない部分もあり、悔しさややるせなさを感じることも正直ありました。

だけど毎回授業に来てくれる生徒達がいる。

英語を少しでも学びたい子がいる。

私に素敵な言葉を伝えてくれる生徒がいる。

カンボジアの生徒達の中には、大人に甘えられない寂しさや愛情を求めている子たちが多くいます。

私が毎回学校へ行き、英語の授業を行う意義は、子ども達へ愛情を伝えることにあると感じました。

たとえ少し悪さをしてしまう子も、私にプレゼントをくれる子も、毎日teacher!! と駆け寄ってきてくれる子たちも、生徒達に私から一人の人として愛情を伝えることができたら、きっとその暖かさを他の人にもばらまいてくれるでしょう。

あの笑顔をみたら、そう思います。

私の居場所

私はカンボジアに来る前に、「途上国の子ども達の居場所を作りたい」という思いがありました。

貧困を理由に夢をあきらめざるを得ない子、家庭や学力を理由に学校を中退した子、自分のバックグラウンドに劣等感を感じている子、そういった子たちが一瞬でも笑顔になれる場所を私は作りたい。

そして、ありがたいことに活動中もそういった子ども達と関わる機会を色んな場面で設けていただきました。

貧困世帯のマンスリーサポート、スラムでの炊き出し支援、英語指導の授業、それぞれの場面で子ども達を見ることができました。

やはり、貧困や家庭事情で苦しんでいる子たちの居場所を作りたいと改めて思いました。

7月の終わりに最後にお世話になった先生方、生徒達、村の方々に会いに行きました。

当初、子どもの居場所作りを目指していた私ですが、その時に感じたことは、

「この村が私の居場所を作ってくれた」

私には、カンボジアで帰ってこられる場所があるということに気づきました。

滞在の中で、この村が私の居場所でいつでも帰ってこられる場所になっていました。

村の人や生徒達の暖かさを忘れることはないと思います。

私が受けた暖かい心をいつか色んな子ども達に返していけたらと思います。

最後に、10カ月の滞在で見たのはカンボジアのもちろん良いところだけではありません。

滞在中、何度も頭を悩まされ、時には苦しくて涙を流すときもありました。

それでも私が10カ月カンボジアに滞在でき、今またカンボジアに戻ってきたいと思えるのは私に暖かい心を向けてくれた方々、生徒たちの笑顔、松田さんをはじめとするJECSAカンボジアのスタッフ、インターン生の方々のおかげだと思います。

本当にありがとうございました。

いつかまた成長して帰ってこられたらと思います。

未熟な私を10カ月もの間見守り続けていただきありがとうございました。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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