【スタッフブログ】Once-in-a-lifetime chance

みなさん、初めまして。

3月2日〜27日まで、スラスターチャン小学校でインターン活動に従事していた松下です。

まずは、このブログに少しでも目を通していただいて、ありがとうございます。

私が、ここに来ることを決めたきっかけは以前、アフリカで似たような活動を行っていた友人からの話に感化され、離れた場所から俯瞰して学ぶことと実際に現地で自分の目で見て学ぶことでは全く違うと思い、この活動の参加に至りました。

私は、ここでの活動で身に感じたことを大きく生活面と教育面の2つに分けて、記します。

1.生活面

これは、コンポースプーというこちらの村に来てから即座に感じたことです。

別の国から来た人がいれば、“距離を取る“ことは珍しくなく、とりわけ日本で顕著に表れていると感じます。

しかし、こちらの人々は初対面でも笑顔で、“チャポン〜(日本)“と手を振り返してくれます。

振られたこちら側も、現地の輪の中に入ることができているような気がして、すごく心地が良かったです。

また、ホームステイ先でもとても優しくしていただいて、マンゴーは好きにとって食べていいよと言われ、フルーツ大好きな自分にとって楽園でした。

2.教育面

このことは、活動前からある程度理解しているつもりでしたが、それは想像を遥かに凌駕するものでした。

苦労した点が以下の2つです。

1)整備されていない環境

教室には、もちろん日本にあるようなプロジェクターやスピーカーなどの設備はありません。

それに加え、黒板の半分は使えない状態であったり、教科書がそもそも持っていなかったりがスタートでした。

そのため、教え方に工夫が必要でした。

例えば、iPadでイラストを用いて視覚的にも伝えるようにしたり、手作りで作ったカルタは効果的でした。

2)教育上での言語

子供たちに英語を英語で教えることが難しいため、クメール語は必須でした。

しかし、文単位になるとすぐには習得できないので、Google翻訳を使って伝えるようにしていました。

子供たちは、最初の方は全く耳を傾けなかったですが、スダップ(=listen)やアンコイチョ(=sit down)などを言うと聞くようになり、少しのクメール語は使用した方が効果的でした。

それでも、知らない言語で英語を教えるといったことの難しさは計り知れないものでした。

最後に

正直、最初来た時は日本と全てが違いすぎて、1ヶ月後まで生活ができているか不安でした。

信号もなく、バイクや車の合間を縫って渡らないといけないし、そこら中に牛や鶏がたくさんいて道路を塞いでいるといった日本では有り得ないことがこちらでは“当たり前“でした。

しかし、自らが持っている“当たり前“は全く通用しないことを実感させられました。

日本から現地の事情の概要を知ることは可能ですが、それはあくまで表面上であることを知る必要があると思います。

そのためにもこのような活動は必要不可欠と考えました。

また、私は大学で主に言語を学んでいて、その中でも言語教育に興味があり、今回の活動もまたその学びの一部です。

将来、多くの国で教育法を現地の教育活動への参加を通して学びたいと考えています。

その過程の一部として今回の活動で、直面した現地でしか見つけることのできない問題がまた自らのさらなる学びへとつながると考えています。

このように、私は活動前に何か目的を持って参加しましたが、何も目的を持たず、とりあえず参加してみるといったことは大事だと思います。

この活動にかかわらず、“海外に行く“ことは語学習得など何か目的が必要に一見すると思いますが、“自分自身の今までの価値観を塗り替えに行く“といったことに意味があると思うので、このブログを通して、ぜひ違った世界に興味をいただければ幸いです。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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