【科学的考察】なぜカンボジアは日本よりも太陽高度が高いのに涼しいのか
以前の記事で、カンボジアの太陽高度についての考察を書きました。
これについて検証した後、
という理解で周囲の状況を読むようになり、気象状況を深読みすることができるようになりました。
*上のグラフで、4月~8月にかけて、90度から下降しているのは、正午時に太陽は北側に回るという意味を表す。
私は、もっぱらバイクで学校間を移動するので、12時ころに周囲の車やバイクの影を観察していると、それがよくわかります。
つまり、正中を迎える時期では、
影が全くなくなる
ということです。
これは、人間のつむじに直接日光が当たる感覚。
日本の子どもに人間の影の絵を描かせれば、きっと横に伸びでいるでしょう。
でも、それは、太陽が正中以外の位置にあることが前提。
日本では、32度(冬至)~78度(夏至)の範囲でしか太陽は動きません。ましてや、北中することは、決してありません。
さて、今回の話題は、
です。
2023年7月23日のカンボジアの一日の太陽高度。
実は、正午には太陽は北側に回っているのですが、その高度は81.2度。
日本の夏至の太陽高度78.4度を上回っています。
太陽高度が高ければ、それが当たる地表面の温度も上がる。
*照射角度による温度変化については、また別の学術的な論証が必要ですので、今回はそれはカット。
日本よりもカンボジアのほうが暑いんじゃないの?
はい、地学的にはそうです。
でも、体感温度は、それだけでは決まらないのです。
その理由を3つの観点で解説します。
カンボジアには、広大な平地があります。その多くが、ラテライト(赤土)です。
このラテライトが、照り付ける太陽熱を吸収します。
そして、あちこちにある池は、水面は温められ温度を吸収し、表面が気化するときに周囲の熱を奪います。
カンボジアは、自国の生産インフラがまだまだ整ってはいません。従って、外部に放出される熱エネルギーが工業が発展している先進国に比べて少ないといえます。
この記事を書いている7月は、結構大陸風が吹き荒れていました。カンボジアの地方部は、ビルや建物が密集しておらず、そこに風が通るゆえに、蒸された熱気が地表に溜まりにくいのです。
カンボジアは、熱帯モンスーン気候で、確かに暑い国だけど、朝晩は比較的に涼しく、日中でも日陰に入ればひんやりする感覚を味わえます。
体感的には、日本よりも涼しい暮らしができるという印象です。
それゆえに、日陰で、風が通り、水辺の場所に近い、こんなところでハンモックにもたれてるのは至福のひと時といえましょう。
私は、ここ何年も日本の夏を体感していませんが、
熱中症
熱帯夜
ヒートアイランド
などのニュースを聞くたびに、カンボジアの大地の恵みを感じているのです。
カンボジアの気象について、検証してみた記事もありますので併せてお読みください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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