ボーコー国立公園よりも高い山「Phnom Srang」
いやあ、カンボジアにも高い山があることを実感いたしました。
コンポンスプーにあるプノンスラン(Phnom Srang)。
日曜日に山頂まで登ってきました。
多分、日本人としては数少ない登頂者ではないかと思っています。
なぜなら、完全なる秘境。
その所在さえ、公開されていない場所だからです。
プノンペンから、国道4号線を西に向かって20kmほど進み、51号線を左折。
カンポット方面に30㎞ほど進んだところにある右手の山です。
この辺りは、平原が広がっていますが、左奥に小高い山が見えるかと思います。
あの山頂を目指します。
41号線沿いのKong Piseiという町を通り過ぎたあたりに、この赤いゲートが見えたら右折します。
まず目につくのは、麓にあるいくつかの寺院。
ここには、白い仏陀が座っています。
こんなモニュメントも・・・。
そして、もう少し奥に進むと、黒い仏陀像が目に飛び込んできます。
かなり大きいですね。
仏像の中で、お祈りをしました。
この黒い仏陀を通り越して、バイクで山道を駆け上がっていきます。
かなりの勾配なので、一速でうなりながら登ります。
すでに標高は300mほどは、登っているのではないかと思われます。
中腹まで来ると、そこからは徒歩になります。
かなり急なこんな道を登ります。
途中で出会った剛力の人。
合計60㎏の砂を山頂まで運ぶそうです。
半日仕事にこれを3回運んで、60,000リエルの賃金だそうです。
正直言って、彼らの体力は半端ないです。
しかも、サンダル履き・・・。
仕事を終えて下る人と登る人。
ごつごつした急な岩道。
話を聞くと、通常の人は途中であきらめて引き返してしまうそうです。
1時間ほど休み休み登っていったところに、小さなお堂があります。
すでに、服は汗でびっしょになっています。
ここまで来たら、山頂は近いと聞いていたので、これまでの無事を感謝すると共に、この後の安全を祈願しました。
祈る習慣が身についています。
何しろ、雨季の真っ最中。
急な天候の変化は、命とりになりますから。
そこから20分ほどで、山頂が見えてきました。
山頂の寺院は、現在増改築中。
彼らが運んでいたのは、そのためのコンクリート資材です。
この砂の山は、彼らの汗の結晶です。
こちらが、現在の寺院です。
気持ちばかりの少額ですが、お寺に寄進させていただきました。
お寺の裏に、小屋があります。
ここにいた一人の男性。
彼は、3年もここで修業をしているそうです。
とても気さくな方で、お茶を出してくれたり、ラーメンをすすめてくれたり・・・。
彼の話によると、なんと、ここも標高は1,113m。
カンポットのボーコー国立公園が1,080m。
かなり急な道を1時間以上も登ってきましたので、1,000mは超えていると予感していましたが、ボーコーよりも高かったとは・・・。
1時間ほどおしゃべりをして、雨が降らないうちに下山することにしました。
これは平たんな道ですが、ほとんどがごつごつした急な岩道。
膝ががくがくし始めました。
やはり山登りのだいご味は、見下ろす景色にありますね。
普段目にすることのないカンボジアの大平原が見渡せます。
山頂まで行くのには、いくつかの困難が付きまといますが、こちらにご滞在の方は、ぜひ一度登頂してみてください。
今回は、
「道なき道を行く。」
「私の後に道ができる。」
を活動のモットーとしている自分のチャレンジにもなりました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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今日もあなたに素晴らしい一日が訪れますように、オークン。
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