【スタッフブログ】「笑顔にあふれる学校、笑顔にあふれる食卓」

チョムリアップ・スォ!こんにちは!

9月1日から9月14日までプレイトム小学校にてインターンをしていた黛と申します。

この2週間様々なことを経験しました。

そこで感じたこと、考えたこと、また活動を終えての思いの丈をこの具ログで共有させていただきます。

ここでは大きく、学校や子どもたちのことと生活のことの2つに分けて書かせていただきます。

この2週間、私はすっと子どもたちの笑顔に囲まれて過ごしました。学校の門をくぐるや否や、「チャー!チャー!」(子どもたちは先生のことを「チャー」と呼びます)と言いながら、駆け寄ってきてくれました。

子どもたちはいつでも笑顔で私と遊んでくれたり、時にはお菓子をくれたりしました。

授業がうまくいかず、大変だと感じることもありましたが、その笑顔を見るたびに、頑張ろうと背中を押される毎日でした。

授業は、2年生から6年生を担当していました。

みんな真剣に、貪欲に授業に取り組んでくれました。

私はウクレレを持参し、歌を歌うという取り組みをしてみました。

私が、ウクレレを取り出すと、「Yes! Yes! Sing a song!」とノリノリで歌を歌ってくれました。

歌声も、教室が壊れてしまうのではないかという歌声で、歌ってくれて本当に楽しかったです。

私自身もとても楽しく授業ができました。

2年生や低学年の授業は、より身近な事柄を表現するように意識した授業づくりを意識しました。

その中でも、感情に関する授業はうまくいったという実感があります。

顔文字を書いて、声色と表情を変えながら、それぞれ説明しました。

その授業のあと、日常的にその授業の真似をしてくれるようになりました。

日常の中でやるほど、印象に残すことができてうれしく感じました。

また、高学年の生徒には、書くこともの意識した授業をしていました。

学年が進むほど、生徒同士の学力差を大きくなる印象がありました。

特に書きになると、書き終わる時間に大きな差がありました。

その中でも書くのが苦手な生徒がいました。

その生徒が途中で投げ出そうとしているのをみつけ、横に座って「スースー(頑張れ)」と言いながら最後まで書き上げました。

そのノートに大きなはなまるを書き全力でほめると、ニコッと笑ってくれました。

見つけて、応援して、最後は褒める。

彼のなかで、一つの成功体験になっているといいなと願っています。

また、これは私にとっても子どもたちとのかかわり方を学ぶ上でのとても大きな体験となりました。

上のエピソードのように、うまくいくこともありましたが、うまくいかないことの方が断然多かったです。

十分に役立つ知識を与えられなかったように感じます。

それでも子どもたちは楽しんで、授業を受けてくれました。

子どもとのかかわり方。

印象に残る授業と残らない授業。

楽しさと厳しさのバランス。

たくさんのことを学ぶことができました。

生徒たち、またたくさん話してくださった先生方には感謝でいっぱいです。

また子どもたちの姿で印象的なのが、遊びへの姿勢です。

子どもたちは、とにかく遊ぶのが大好きでした。

暑くても、雨でも、コートがなくても、地面がドロドロでも、子どもたちは男女関係なくサッカーをしたり、バレーボールをしたり、ゴム飛びをしたり、様々な遊びをしていました。

休み時間になると、「チャー!PLAY?」といって、みんな一斉に駆け出していきました。

全力で遊ぶ子どもたちの姿はとても尊いものでした。

ここで一つ考えたことがあります。

以前大学で知った、『原っぱと遊園地』という青木淳さんという方の本のことです。

この本は、「あらかじめそこで行われることがわかっている建築(遊園地)とそこで行われていくことでその中身がつくられていく建築(原っぱ)の二種類」について書かれています。

カンボジアでは、この本でいうところの、原っぱがたくさんありました。

時にはサッカー、時にはかくれんぼ、時にはバレー、子どもたちの創造力でなんでもできる空間がそこにはありました。

その創造性は本当に驚くばかりでした。

物質的に豊かで、なんでも手に入る世界では、なかなか得ることができない力。

これからも、大切にしていきたいと考えていました。

教育支援にはたくさんの在り方があります。

物質的・金銭的な支援や質的・技術的な支援、どれも大切なことです。

ただ、日本と同じ水準を達成したり、日本と同じ教育システムを構築したりすればいいわけでもありません。

今あるカンボジアのすばらしさを残すことができる支援とはどのようなものなのか。

この経験を経てもなお、自分自身の答えが出ているわけではありません。

難しい問いですが、このブログを読んだ皆さんにも一度考えていただければ幸いです。

カンボジアでの生活は、これもまた素晴らしいものでした。何

より幸せに感じたのは、食事の時間です。

カンボジアの人たちは、食事の時間をとても大切にしています。

食卓はかならず家族や親戚で囲み、週に2、3回は大人数で集まって食事をしていました。

みんなで囲む食事は本当に幸せでした。

また、カンボジアの食べものは本当においしかったです。

米を基本に、肉や魚、野菜など本当バランスよく食べていました。

食べることが大好きな自分。

親戚とずっと食べていたら「麺も食べて、米も食うのか」と大笑いされたのはいい思い出です。

生活の中での、休みや働くことへの価値観もホストファミリーや先生たちと共有することができました。

カンボジアの人たちは、みなとても幸せそうに毎日を過ごしています。

ファミリーとその幸せについて話した時には、「カンボジアの人はお金がないかもしれないけれど、たくさん休める。日本の人はお金持ちかもしれないけれど、たくさん働かなければいけない」と言っていました。

たくさん休憩して、働くときは働く。

夜は暗くなるとともにベッドに入る。

確かに、物質的に豊かなのは、日本かもしれませんが、それを上回る心の豊かさがカンボジアにはあったように感じます。

今回のこの経験で、本当にたくさんのことを経験させていただきました。

それらひとつひとつは私一人だけの力では到底成し遂げることができなかったことです。

事前に様々な手続きのお手伝いをしていただいた松田さん、たくさんご飯を作ってくれたホストファミリーや親戚の方々、そしてたくさんの元気をくれた子どもたち、すべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも何らかの形で支援を続けていけたらと思っています。

本当にありがとうございました。

オークンチュラン。

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