【スタッフブログ】カンボジアインターン活動報告

Hello!

カンボジアのSonkon Soksa primary school にて2週間のインターンをさせていただいた島千晴(Chiharu)です。

本ブログでは、カンボジアの教育状況、インターンの活動内容、そして自分の学びと感想について記述します。

カンボジアの教育状況

カンボジアは近年、内戦後の復興とともに教育制度の改善に取り組んでいます。しかし、経済格差やインフラの不足から、依然として多くの課題が残されています。特に地方では教育の機会が限られており、教師の不足や教室の環境が不十分なことが多いです。私がインターンを行った小学校、Sonkon Soksa Primary School も、そうした現状の中にあります。

カンボジアの学校では一般的に午前と午後に分かれた二部制が採用されています。教育の質にも地域差があり、首都プノンペンなど都市部の学校に比べ、地方の学校では教師の訓練や教材が十分でないことが問題視されています。

インターン活動の内容

私はJESCAカンボジアというインターナショナルNPOの教育系インターンに参加し、2週間にわたってカンボジアの小学校で英語を教える活動を行いました。首都プノンペンから西にTukTukで約2時間の場所にあるSonkon Soksa Primary Schoolに通い、午前中は公立の小学校で、午後はホストファミリーが運営する無料の学校で授業を行いました。

授業は主に英語の基礎的な語彙や会話を教えるもので、4年生から6年生の生徒たちと接しました。初めてカンボジアの子どもたちと触れ合った時、その純粋さとエネルギーに驚かされました。彼らはとても元気で、授業中も質問に対して積極的に手を挙げてくれるなど、学ぶ意欲が感じられました。また、素直で前向きな性格がとても印象的でした。特に地方では、家族経営の商売を手伝ったり、家畜の世話や料理をこなしたりと、非常に働き者の子どもたちが多く見られます。しかし、そのような家庭での役割が教育に影響を与えている一面もあります。大人たちが「子どもは働くもの」と考えている部分もあるかもしれません。この状況を改善するには、保護者や地域コミュニティとの対話が重要であり、学校がその役割を率先して担い、子どもたちが学ぶ機会を確保するための取り組みが必要だと強く感じました。

また、私が滞在したホストファミリーの家では、午後になると子どもたちが無料の塾に集まり、追加の授業を受けます。ホストマザーのThidaさんは、学校の先生でもあり、家でも教育に力を注いでいました。彼女の考え方や子どもたちに対する姿勢には大いに感銘を受けました。

学びと感想

このインターンを通じて、教育の難しさと同時に、改善し続けることの重要性を学びました。授業がうまく進まない時もありましたが、その都度反省し、どの部分を改良できるかを考え続けることが、成長への鍵だと実感しました。このプロセスは、教育に限らずあらゆる場面に応用できる重要なサイクルだと思います。

また、ホストファミリーとの生活を通して、カンボジアの文化や生活様式に触れることができました。カンボジアの子どもたちは、家事や家の手伝いをこなしながら日々を過ごしています。私も彼らの働きぶりを目の当たりにし、普段の自分がどれだけ怠けていたかを痛感しました。

さらに、ホストマザーとの会話を通じて、カンボジアの歴史や社会の現状について学ぶ機会も多くありました。特に、彼女がCOVID-19の時期を家族と過ごす時間と捉え、ポジティブに捉えている姿勢には深く感動しました。カンボジアでは、苦しい状況の中でも強く生きている人々が多く、私自身もその姿勢を学びました。

最後に、このインターンでは単に英語を教えるだけでなく、人生の教訓ともなる貴重な時間を過ごすことができました。異文化の中での生活は決して容易ではありませんでしたが、カンボジアでの経験は今後の私の人生において大きな意味を持つと感じています。

このような貴重な経験は、自分一人の力で成し遂げることはできませんでした。この活動に関わっているすべての方々、日本人やカンボジア人、ホストファミリー、学校の生徒さんたち、同時期にホームステイした同じく日本人インターン生のMiyabi、私自身の家族、すべてに感謝したいと思います。

Let’s Learning & Sharing!!

おまけ1 カンボジアでの生活

カンボジアでの生活は、日本とはまるで異なる文化や習慣に満ちた毎日でした。日々の生活は素朴ながらも温かく、特に家族や地域社会のつながりの深さが強く印象に残っています。Thidaさんの家では、近所にお母さんやお姉さんが住んでおり、子どもたちは地域全体で育てられているように感じました。

ホストファミリーとの生活はとても充実していました。ちなみに、9人+5匹+インターン生2人の大家族です。子どもたちは家業を手伝いながら生活しており、その姿は日本とは異なる日常を感じさせました。料理や洗濯はもちろん、家畜の世話や商売の手伝いも日常の一部となっていて、家族全体が一体となって生活を支えているのがよく分かりました。特に印象的だったのは、子どもたちが家庭内で果たしている役割の大きさで、彼らの働きぶりには目を見張るものがありました。(もちろん、その生活が教育に影響を及ぼす面についても、しっかり考える必要があります。)

カンボジアの食文化はとても豊かで、Thidaさんが作ってくれる料理はどれも美味しかったです。カエル入りのカレーや、朝に捌いたニワトリを使ったスープなど、現地の料理は新鮮な食材が使われていて、日本ではなかなか味わえない体験でした。特に市場で早朝から新鮮な魚や野菜を買い求める姿は、土地に根ざした生活を強く感じさせてくれました。

さらに、カンボジアの自然の雄大さには心を打たれました。広がる田園風景、自由に歩く牛たち、そして朝焼けや夕焼けの美しさは心を穏やかにしてくれました。夜には満天の星空が広がり、人生で初めて流れ星を見ることができました。カンボジアといえば暑い国というイメージが強いかもしれませんが、朝と夜は涼しく、日本よりも快適に過ごせることも多かったです。日中は日差しが強くて暑いものの、滞在期間が雨季だったため、大雨の後は涼しい気温が続くこともありました。

カンボジアでの生活を通じて、時間がゆったりと流れ、シンプルでありながらも豊かな暮らしを実感することができました。何よりも、ホストファミリーの温かさと親切さに心から感謝しています。

おまけ2 最後にギフトを渡しました

私は書道を10年以上続けてきました。

お別れの際のギフトとして、ホストファミリーの皆さんの名前を筆で書いて、カードにして渡しました。

名前は英語とクメール語と日本語で書いてみました。

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