カンボジアのKTV。
夜のカラオケを通した社交場ですね。
中には、いかがわしいイメージをお持ちの方がいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
明るくて、煌びやかで、楽しく歌える・・・・。
カンボジアのKTVは、気楽に、くつろいでお酒が飲める場所と言えます。

入り口に女の子たちが待機しています。だいたい、皆さん、スマホを見ているので、お顔が良く見えません。



以下は、地方のKTVに8人ほどで入った時のレポートです。
入館から指名まで
まず、入館したら、部屋に通されます。
人数により、大きな部屋であったり、小ぶりな部屋であったりします。
今回は、大人数ですので、大きな部屋に案内されました。

席に着くと、ぞろぞろと女の子たちが入場してきます。

私を指名してよと言わんばかりにポーズをとる子。
恥ずかしそうにもじもじしている子。
カメラを向けると顔を隠す子。
*冒頭の写真は、ルールを知らない外国人の私が撮影しています。基本、女の子たちを写真撮影することは禁止です。
そして、案内役の男性が、誰を指名するか一人一人に尋ねていきます。

向こう側では、我々がどのように映っているのでしょう。
ちょっと、ドキドキしますね。
そんな、お互いにお見合いしながら、品定めする時間です。
指名の仕方
さて、当然のことながら、誰もが自分のタイプの子を選びますよね。
この時に、他の7人が次々に指名していくのを見ているのも楽しいものです。
なぜなら、その人なりのお好みのタイプがわかるからです。

「蓼食う虫も好き好き」
とはよく言ったものです。
私の場合には、楽しくおしゃべりしながらビールを飲むのが目的。
だから、こちらから指名するのではなく、条件を付けて、向こうに名乗り出てもらいます。
例えば、
「日本人が好きな人。」
「日本のことをもっと知りたい人。」
などと聞いて、絞り込むのがいいと思います。
私は、
「英語が話せる子はいませんか。」
と注文を付けました。

そしたら、横の友達に促されて、後ろの方から恥ずかしそうに手を挙げたのがこの子。
私「You speak English,ok?」
女性「little.」
まあ、合格です。
合意したら、手を引いて席へ。
楽しく飲みたいのなら、ここではある程度の要求基準を持つことが大事です。
加えて、愛嬌の良さげな子を選ぶのがこつだと思います。
だって、愛想のない子が2時間も隣に座っていたら、おいしく飲めませんから。

この子は、よく笑い、よくしゃべり、よく歌います。

我々の度重なる乾杯にも付き合って、ビールを飲み干します。

やや周囲のカラオケがやかましい中ですが、名前、年、出身、生い立ちなどについて尋ねてみました。
聞いたことには、素直な答えが返ってきます。
お給料もすんなりと教えてくれました。
この店の月給は150$。
非常に少ない給料で働いています。
カンボジアでは、こちらから関心を持って聞いてあげること。
それは、相手にとっても、うれしいのです。
私も、自分のことや日本の話題をあれこれと伝えます。
若い子でも、ホンダ、味の素、オカモトなどの単語は、知っていますね。
この子も外国人の私に関心を持ってくれたようですが、お客様のプライベートな部分には決して立ち入っては来ません。
「さ・し・す・せ・そ」が備わったいい子でラッキーでした。
地方の州には、英語を理解できる人になかなか出会えないので、うれしくてつい会話が弾んでしまいました。

彼女は、中学を中退していて、英語をほぼ独学で学んだそうです。
カンボジアでは、未だに家計の苦しさのために働かざるを得ないケースがたくさんあります。
日本のように、夜の仕事に就いたとしても、大金を稼げることはありません。
だから、個人的にチップをもらうために、サービスをするのです。
もちろん、お客サイドとしても、楽しんでおしゃべりしながら飲むのが目的ですので、サービスが良ければそれに越したことはありません。

ちなみに、カンボジアのカラオケには日本の歌もあります。
自分の端末でYou Tubeを接続して、曲を流すのも係の人がやってくれます。

日本の歌を歌うと、不思議な感じがするのか、周りは興味津々。
矢沢永吉の「I LOVE YOU OK」などの歌は、意味が分かりますし、ノリが良かったりしますので結構受けたりします。
気があったら、さりげなく、SNSを交換します。カンボジアはテレグラムが主流です。
あとから、お誘いがかかる可能性大です。
私は、どこかへ行きたいとの誘いを受けて、後日、一緒にお出かけしました。

かかる金額は?
さて、2時間ほど楽しんだところでお開きです。
どのくらい料金を支払うのか気になりますよね。
この点、カンボジアは大抵のお店が公正な料金で行っていますので、心配無用です。
ビールを20~30本、簡単な料理4~5皿、2時間を8人で歌い続けて、支払った金額は合計で100$ほどです。
この時には、接待でご一緒させていただいたので、ごちそうになりました。
ただ、脇についた女の子には、それ相応のチップをそれぞれが支払う必要があります。
相場は、最低で、地方では5$、プノンペンでは10$と言われます。
最後に、気に入ってもらえたようで、個人的にSNSの交換をして、お別れしました。
また、案内係やカラオケ音楽の担当者、駐車場係の人々にも多少のチップを渡すのもお忘れなく。
日本人の皆様は、チップの習慣がないため、ここら辺がスムーズにできないと、KTVに入った時に礼儀知らずと見下されることになります。
帰り際に待合室をちらっと見ると、残りの指名されなかった子たちは、うつむきながら無言でスマホをいじくっています。
ちょっと、かわいそうな気持ちになりました。
店を出ると月あかりに辺りがぼーっと照らされています。
ほろ酔いの良い気分で、店を後にしました。
総評
カンボジアのKTVは、エッチなことをするような場所ではありません。
危険な目に合うようなところでもありませんし、東京のどこかにあるような法外なぼったくりもありません。
ビールを飲んで、楽しく歌いたい方なら、安心して入店することができます。
紳士的な態度で接すれば、相手もこちらの意をくんで楽しませてくれるでしょう。

相応の金額で楽しく飲める社交場KTV。
最近では、ホストクラブ系もありますので、カンボジアのイケメンを相手に女性も楽しめます。
ただし、首都プノンペンの高級KTVでは、値段が跳ね上がるので承知しておいてください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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