元インターンの帰国後の活動報告会
2023年8月に、ボンクナー小学校で英語の指導を担当したSさんが、日本で報告会を行いました。
はじめは、Sさんから以下のようなメッセージが届きました。
2週間のカンボジア生活から帰ってきて5ヶ月が経ちました。本当に時間が経つのはあっという間です。
今日は、私が日本に帰ってきてから行った取り組みについて書こうと思います。
私は中学校で養護教諭をしています。せっかく教員という立場で参加させていただいたので、カンボジアでの経験を私だけのものにしておくのはもったいないと思い、いくつかの方法で共有をさせていただきました。
校内では、写真を使ったポスターを作成し、夏休み明けに保健室前に掲示させていただきました。また、学校外でも子どもたちに話をする機会を作っていただき、日本とカンボジアの違いや、カンボジアの歴史について写真や動画を使用して話をさせてもらいました。
「先生1人で行ったん!?すご!」「カンボジアって名前しか知らんかったけど行ってみたい」「アメリカとかのほうが楽しそうやのになんでカンボジアなん?」「えー、シャワー水とか無理やわ」「カンボジアってこんな歴史があったんや…」
など、カンボジアでの生活を知った子ども達の感想は様々です。いろんな感想がありますが、子供たちが、普段考えもしない他国での生活を考える機会になり良かったと思います。私の経験を伝えることで、子どもたちが実際に海外支援をすることには繋がらないかもしれません。しかし、「こんな生活をしている人がいるんだ」「いつも当たり前だと思っていることは当たり前ではないんだ」と感じることで、少しでも子どもたちの考えの幅が広がれば嬉しいです。
子供達だけではなく、先生方も興味を持って話を聞いてくださいました。英語の授業で私の経験について紹介してくださった先生や、私の話を聞き、カンボジアについて調べてくださった先生方もいて、本当にありがたく思っています。また、他校の養護教諭の先生方は、カンボジアでの性教育について興味を持ってくださり、取り組みについて共有をしました。
12月には、3年前に卒業した大学で、学生に向けて教育の仕事について話させていただく機会があり、カンボジアでの生活についても少し紹介させていただきました。学生から「就職後でも海外支援をできることを知った」「ぜひ参加してみたい」という感想が出て、良い機会になったと感じました。
教員は、大学生と比べるとなかなか長期の休みを取ることはできません。しかし、私は、日本での教育を知った上で参加したことはとても価値があったと感じています。私が話したことで、教育を学ぶ学生や教員が、海外支援について考えるきっかけになれば嬉しいです。
写真を見返すたびにカンボジアでの2週間を本当に懐かしく思い出します。受け入れてくださったホストファミリーや、たくさんの経験をさせてくださった松田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。また近いうちにぜひカンボジアを訪れたいと思っています。
活動を自分だけのものにしておくのはもったいない。
これは、大変ありがたいお言葉ですね。
なぜなら、一人でも多くの人々に活動を伝えていただければ、それだけカンボジアの子どもたちへの教育支援の輪も広がるからに他なりませんから。
Sさんの活動ブログはこちら。
実は、Sさんは、英語の授業だけではなく、小学校高学年の女子生徒対象に、現場の先生方の協力をいただきながら、保健の授業を2校で行いました。
なぜなら、Sさんは、現職の養護教諭だからなんです。
①プレイトム小学校での保健授業
②プレイボン小学校での保健授業
両校とも、子どもたちの真剣なまなざしが、とても印象的です。
事前に、私が生理用品を100個ほど、
「学校の指導で使用するので・・・。」
といいながら、市場に買いに行きましたが、ちょっと恥ずかしかったです。
また、イラスト教材は、Sさんが自身で書いてくださったもの。そして、サブテキストは、現地NGOのACEさんから提供されました。授業は、現場のベテランの女性の先生に行っていただきました。
これを考えても、この授業は、多くの方々の協力によって成り立ったものだと改めて感じました。
授業のお疲れさん会は、焼き肉で。JICA隊員さんたちと。この場にいる全員が学校教師で、教育談話に花が咲きました。
明るく笑顔の絶えないSさんは、お話をしていてとても楽しかったです。
ボンクナーの子どもたちも自然に彼女の周りに集まってきます。
お忙しい中ゆえ、短期滞在でしたが、カンボジアで大きな実践を行って帰られました。
冒頭の写真の生徒たちは、全員中学校に進級しました。
帰国後も、カンボジアでの活動を発信してくださり、心から感謝いたします。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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