フィリピンのElementary Schoolを訪問
今回、研修のため、フィリピンの小学校を訪問しました。
首都マニラから、車で1時間半。
Cavite州にSilangという町があります。
そこにあるBulihan Elementary Schoolを訪問しました。
学校の周囲はブロック塀で囲われていて、校門は鉄格子でできています。
治安の悪いといわれるフィリピンならではの作りになっています。
カンボジアの田舎の学校が、あまりに開放的に作られていることに比べると、違った社会環境に置かれていることがわかります。
生徒たちは、入り口に常駐しているガードマンにIDカードを提示して、校内に入ります。
一人一人の顔写真を見てチェックしているので、長蛇の列ができます。
鉄筋で作られた頑強な校舎。
日本と同様に地震の多い国であるから、建築基準にも厳しいものがあります。
まずは、校長室にご案内され、支援活動の趣旨をお伝えさせていただきました。
校長先生から、学校の概要をお聞きしました。
なんと、幼稚部から小学部まで、合計2500人の生徒が在籍しているマンモス校です。
校舎を見ると、とてもそんなに多くの生徒はいないように見えたので、詳しくお聞きすると、ここでも午前と午後に分かれる2部制をとっているということです。
私が、この学校に着いたときには、午後の授業が始まる時間でした。
ユニークなのは、校舎の壁にペンキで書かれた、数学の公式。
階段のステップにも計算式が書かれていました。
2階のホールにも、フィリピンの景色がペイントで描かれ、生徒の作品が掲示されていました。
行事のお知らせの掲示板です。
主任の先生が、校舎内を案内してくださいました。
廊下から教室をのぞくと、一クラスには、40人~50人くらいは座っている印象です。
その中で6年生のクラスにお邪魔しました。
突然やってきた日本人が珍しかったようです。
でも子どもたちは、陽気でたいへん素直な反応。
ちなみに、フィリピンでは基本的に英語が通じます。
私の自己紹介と日本についての話に耳を傾けます。
日本が雪が降る国であることを話すと思わず羨ましいという声が・・・。
常夏の国では、雪は憧れなんですね。
私も話をしながら、汗だくです。
富士山という名前が出たことや、空手の写真を見せると「Karate」と一斉に声が上がったのには驚きました。
空手の防御を子どもたちに伝授すると、これが大うけでした。
担任の先生も私への感謝を子どもたちの前でお話ししてくれました。
6年部の先生方と一緒に記念撮影をしました。
寄贈した教材に大変関心を持ち、皆さんとても喜んでくださいました。
この学校は、街にある学校で、教材にそれほど不足しているということはありませんでしたが、自分で教材を作るヒントを得られてありがたいし、ぜひ現場で活用させてくださいとのご感想をいただきました。
私も、他国の教育現場を視察させていただき、カンボジアでの支援活動のヒントをたくさん得られました。
お忙しい中、ご対応してくださいました校長先生をはじめ、学年部の先生方に心から感謝申し上げます。
さて、学校を出て、少し路地に入ると、小さな家が立ち並んでいました。
その細い道で遊ぶ少年たちが、よほど珍しいのか、私のところに集まってきました。
アンニョハセヨ、ニーハオ、とか声をかけてきます。(完全に、韓国か中国だと思われています。(笑))
私が、こんにちはというと、日本語はどうやら知らないようです。
カメラを向けると、思い思いにポーズをとってくれました。
決して裕福な暮らしには見えませんが、基本的に陽気です。
なんとなく昭和初期の日本を思い出させます。
子どもは、万国共通ですね。
教育とは違った、フィリピンで目に留まったいくつかのものについては、別の機会にご報告しようと思います。