教員養成大学の学生が全教育課程を修了
今月、教員養成大学の卒業試験が行われました。
在籍時の成績とこの試験の結果を総合的に判断して、配属学校が教育省によって決められます。
やはり、学生たちにとっては、自宅の近くの学校に就職したいという思いが強く、赴任校がどこになるのかは今後の自分自身の生活を左右する重大事になります。
その結果を受け取るのは、9月初旬です。
学生たちは、しばらくの間、下宿していた部屋を片付け、故郷へ帰ります。
そして、この2年間の学びをご両親に報告するとともに、家の仕事の手伝いをすることになります。
思い起こせば、2017年12月、競争率50~100倍の難関を潜り抜けて、約70名がこの教員養成大学に入学してきました。
2年間の養成課程の全費用を国家の負担で受けられ、毎月奨学金もいただけるので、ここに入ってくるだけで、カンボジアでは超エリートとして扱われることになります。
しかも、卒業すれば、確実に教師として学校に就職できるという保証付きです。
人気があるのも、うなずけます。
でも、授業は、毎日朝7時~夕方5時までを週に6日間受けるという超過密なスケジュールです。
そして、奉仕作業を義務づけられ、勤勉に働くことを要求されます。
辛抱強くなければ、決して卒業できません。
時には、辛いこともあります。
私は、毎日彼らの姿を身近に見てきただけに、本当の気持ちがわかります。
だから、全員、無事に卒業できたことを心から喜んでいます。
学んだことを現場で生かしていくこれからが、本当の真価が問われます。
そんな、君たちを今後も側面からサポートしていきます。
また、現場で会いましょう。
試験が終わり、開放的な気持ちになった学生たち。
炎天下でもにこやかに奉仕作業に取り組む学生たち。
奉仕作業のつかの間の休憩時間。