【スタッフブログ】着任5日目の雑感

スタッフブログ

カンボジアに着いて5日目。

最初の2日間は、気温の変化や思っていた以上に過酷な環境に体調を崩してしまったり、さまざまな文化の違いに圧倒され、言われたことをこなすだけで精一杯でした。

しかし、5日が経ち、ようやくこちらの環境や食事、生活にも慣れ余裕が出てきてとても楽しく過ごしています。

生活する上で、一番環境の違いを感じたのは水回りです。

ここでは水がとても貴重です。

日本のように一捻りで水が出てくるような環境ではなく、毎回井戸からホースを引っ張ってこなければなりません。

なので洗濯する際も一苦労です。

子供達の服も一緒に洗うと3時間ほどかかってしまうので洗濯ひとつ終わらせるだけでも体力のいる大仕事です。

また、中高学年の子どもたちは、自分たちで洗濯をし、幼い子どもたちの面倒を見ていました。

まだまだ甘えたい年頃にもかかわらず、文句一つ言わず当たり前のように自分のことを自分でこなし、母親の役割をしている姿に驚かされました。

こうして、身の回りのことを一つひとつ時間と体力を使って行う中で、自分がいかに恵まれた環境で暮らしていたのかを身をもって実感しました。

見るもの触れるもの全てが日本とは全く違い、今までの自分の生活がとても贅沢なものであったと感じました。

また、言葉が通じないにもかかわらず、子どもたちはとても仲良く接してくれます。

一人一人個性豊かで、常にくっついてくる甘えん坊の子もいれば、力自慢をしてくる子、ちょっかいをかけてくる子、泣き虫の子、恥ずかしがり屋で常に遠くから様子をうかがっている子もいて、どの子も本当に可愛くて仕方がありません。

授業や掃除以外の時間はできるだけ、子供達とたくさん遊び、限られた子供達と過ごす時間を大切にしています。

母親の愛情を十分に受けられなかったからこそ、愛情に飢えているようにも感じました。

無力な大学生の私にとって子どもたちにしてあげられることは、少しでも多くの愛情を与え、子どもたちの心を満たしてあげることだと思いました。

最初は「I love you」と言っても無反応の子が多かったのですが、ハグをしながら毎日言い続けていると、次第に子どもたちから駆け寄ってきてくれるようになった時はとても嬉しかったです。

少しでも子どもたちの心のよりどころになれたのではないかと感じました。

そのほかにも、同時期に参加しているインターン生の方と朝と夕方に交互に子どもたちに英語を教えています。

人に教えるのは初めての経験だったので、最初はとても緊張しました。教室には年齢も英語のレベルもさまざまな子どもたちが集まっています。

授業中、うまく伝わらなかったり、言うことを聞いてもらえなかったりと、教えることの難しさを実感しました。

特に、集中力が続かず英語に全く馴染みのない子どもたちに、苦手意識を持たせないよう工夫が必要でした。

そこで、体を使ったり歌を取り入れ、楽しみながら学べるように授業を進めました。

日常生活の中で子どもたちが教えた英語のフレーズを使ってくれたときは、とても嬉しく、やりがいを感じました。

ここでの生活を通して一番強く感じたのは、生まれた国が違うだけでこんなにも環境や値観、人生の選択肢が変わってしまうということです。

日本では自分の好きな洋服を選んだり靴を何足も持っていることは当たり前ですが、何日も同じ服を着ている子どもや、足の裏に傷がある子をみると、とても心が痛くなりました。

また、傷や怪我をしても貧困や医療の不足により、手当することすらできず放置せざるを得ないという現実を目の当たりにし、衝撃を受けました。

しかし、そんな環境の中でも、実際に彼らと同じ環境で生活してみると、現地の人たちはとても温かく、笑顔があふれていました。

日本にいた頃は、途上国の子どもたちに対してどこか「かわいそう」と感じてしまうことがありました。

しかし、実際に触れ合ってみると、お金がなくても、心の豊かさを大切にしながら、充実した生活を送っていることに気づかされました。

日本では些細で当たり前に思っていたことも、ここでの生活を通じて改めてその価値を実感し、本当の幸せとは何かを考えさせられました。

これは、日本で学ぶことはできない、今回実際に現地に足を運んだからこそ得られた学びであると思います。

長くなりましたが、毎日がとても充実しており、子どもたちから日々多くのことを学んでいます。

この活動が終わる頃には、さらに新しい学びや貴重な体験を得るとともに、子どもたちとの絆が今以上に深まっていることを想像すると、とても楽しみです。

しかし同時に、大学生の自分にはこの現状を変える力がないという無力感を強く感じています。

そのため、日本に戻ったらカンボジアの社会や文化についてより深く学び、自分に何ができるのかを模索しながら、少しでも貢献できる方法を見つけていきたいと思います。

今回、このような貴重な機会を与えてくださったJECSAの松田さん、細島さん、そして温かく迎えてくださったプレイチュム孤児院の皆様に深く感謝を申し上げます。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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