サッキムが日本で体験した驚きの出来事

日本に留学しているカンボジア人留学生のサッキム。

2023年1月は、彼女にとって迎える、初めての日本のお正月でした。

着物を着たり、

お節料理を食べたり、

初もうでに出かけたり、

お年玉をもらったり、

と、とても楽しかったようです。

 

しかしながら、・・・。

つい最近、彼女にショッキングな出来事がありました。

英語でまくしたてるように、ことの事情を話す彼女。

先日、駅の近くのショッピングモールのトイレに携帯を置き忘れた彼女。

5分後に慌ててトイレに戻ったら、もうそこには携帯電話はありませんでした。

 

カンボジアに住んでいる方なら、これは置き忘れた時点で、ジエンドだとわかりますよね。

当然、彼女もそう思ったそうです。

 

慌てて家に帰り、ホストマザーに事情を説明すると、ホストマザーはモール売り場近くの交番に電話をかけてくれたそうです。

 

すると、・・・、電話対応した警察署の方が、

「つい先ほど、届いたものがあります。」

どこに置き忘れたものか、色は、特徴は、カバーはついているか、などの情報を伝えると、

「ご安心ください。あなたのもので間違いなさそうです。こちらに引き取りに来てください。」

との回答が。

 

「そんなことが起こり得るの?」 

と半信半疑ながら、交番に出向くと、そこには自分の携帯電話があるではありませんか。

安堵の表情で事の成り行きを話す彼女。

「信じられない。」

「カンボジアだったら、100%あきらめます。」

とこの驚きのストーリーを、さっそくカンボジアの家族や友人に語って聞かせたのだそうです。

 

「日本と言う国は、なんて親切な国なんでしょう。」

「日本の人々の親切な心にびっくりしました。」

私は、

「日本の人は、相手のことを慮る文化が根付いています。」

「落とし物を拾えば、まず最初に落とし主がさぞかし困っているだろうと想像するんです。」

と説明しました。

 

相手のことをまず考えようとする日本人のメンタリティ。

これは、カンボジア人の彼女には身をもって学んだ体験となったようです。

ものを置き忘れれば5分でなくなる国。

ものを置き忘れても5分で戻ってくる国。

 

私にとりましても、誇らしい出来事でした。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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