皆さん、カンボジアの金利が現在どれくらいかご存じでしょうか。
以下は、カンボジアの主要銀行の金利です。(2026年3月現在)
・アクレダ銀行 (ACLEDA Bank) 3.55% 〜 4.00% カンボジア最大手。三井住友銀行が筆頭株主
・フィリップ銀行 (Phillip Bank) 3.00% 〜 7.50% シンガポール系。高金利なプランが魅力
・ABA銀行 (ABA Bank) 2.50% 〜 2.75% デジタル対応が非常に進んでいる
・プノンペン商業銀行 (PPCBank) 2.00% 〜 5.60% ジャパンデスクがあり、完全日本語対応
・カナディア銀行 (Canadia Bank) 約 3.00% 〜 老舗の商業銀行。みずほ・三菱UFJと提携
現在は、やや沈静化しましたが、少し前の最盛期は、年利6~7%ありましたので、多くの外国人がカンボジアに国際送金して銀行に定期預金をしていました。
具体的なシミュレーションをしてみます。
銀行に100万円を年利3%で預けた場合の、25年後までのシミュレーション結果を一覧表にまとめました。
シミュレーション比較表(元本100万円・年利3%)
| 経過年数 | 単利(合計額) | 複利(合計額) | 単利と複利の差 |
|---|---|---|---|
| 5年後 | 1,150,000円 | 1,159,274 | 9,274円 |
| 10年後 | 1,300,000円 | 1,343,916円 | 43,916円 |
| 15年後 | 1,450,000円 | 1,557,967円 | 107,967円 |
| 20年後 | 1,600,000 円 | 1,806,111円 | 206,111円 |
| 25年後 | 1,750,000円 | 2,093,778円 | 343,778円 |
※円未満は四捨五入。
※税金(通常)を考慮しない額面金額です。

推移の解説をしてみますと・・・、
- 単利の動き: 毎年一律で元本の30,000円ずつ加算されるため、グラフにすると直線的に増えていきます。
- 複利の動き: 利息が元本に組み込まれるため、後半になるほど雪だるま式に増えます。25年後には、単利よりも 倍以上の利息 を受け取れる計算になります。
25年後のシミュレーションでは、単利は 175万円、複利は約 209.4万円 となり、複利の受取額が単利を 343,778円 上回ります。
期間が長くなるほど、複利の「利息が利息を生む」効果で差が開くことが一目瞭然にわかります。

ここで、気づくことが、複利運用の場合、25年後には、元本が2倍以上になっていることがわかります。
そこで、複利計算では必須の公式を使うのです。
それが、
72の法則
です。
「そんなこと知ってますよ。」という方は、読み飛ばし下さい。
読み飛ばし下さい。
この公式を使うと、何年後に元本が2倍になるかが概算でわかります。
72(定数)÷3(金利)=24(年後)
上のグラフを見ていただければ、25年後には元本が2倍を超えていますので、その少し前の24年後に2倍に到達すると算出できるわけです。
この後をシュミレーションすると、複利の場合には、元本は2次曲線状に増えていくことがわかります。(中学校数学の2次関数を思い出してください。)
ここまでは、お金が増えるおいしい話。
実は、これが、銀行からお金を借りる場合にも当てはまります。
カンボジアでは、国立銀行(NBC)の総裁令により、銀行およびマイクロファイナンス機関が提供するあらゆる種類の貸付について、金利は年18%を超えてはならないと定められています。これは、高金利から利用者を保護し、借金超過を抑制することを目的としています。
日本でも貸出金額により法令で上限基準が定められていますので、ほぼ同様かとは思います。
住宅ローンなどは、厳格な審査基準がありますが、年利 8%〜12% で運用されています。しかし、マイクロファイナンス機関では、地方の中小零細事業者や個人を主な対象としており、上限に近い 年率 12%〜18% 程度の金利が適用されることが一般的です。

下のカンボジアではよくある2つの例で比較してみましょう。
①住宅を購入する場合
*銀行の住宅ローンは、残高に対して利息が発生する「元利均等返済」が一般的であり、これは実質的に複利の仕組みです。
30,000$の物件を年利10%で借りた場合。

72(定数)÷10(金利)=7.2(年後)
7年3カ月で利息の合計が30,000$に達します。
②自動車を購入する場合
中古自動車は、抵当権の設定金額が低いので、15%としてみましょう。
15,000$の中古車プリウスを金利15%で借りる場合

72(定数)÷15(金利)=4.8(年後)
約5年ローンで2倍の30,000$を支払うことになるんです。
どうですか、恐ろしいことでしょう。
この2つの事例は、実際に多くのカンボジア人がやっていることです。
でも、この仕組みを知れば、軽々しく銀行やマイクロファイナンスからお金を借りてものを購入することが、どれだけばからしい事かが理解できるはずです。

カンボジアで、中古住宅の賃貸や売却物件の多くは、返済が滞った抵当権回収による物件です。
また、これは、プノンペンのシアヌーク通りを通ってみればわかりますが、高年式の中古二輪車がわんさかと展示されています。

理由がわかりますよね。
若者を含め収入の少ない人々が、金利の高いマイクロファイナンス系でお金を借りて新車を購入し、返済できなくなって回収された競売車両なんです。
このように、簡単にものが手に入る時代です。
しかし、利息(複利)という大きな落とし穴があることを知らなくてはいけません。
大勢の人々にお金を貸して、莫大な複利の恩恵を得るのは、貸し手である銀行に他なりません。
カンボジアに、新規の銀行が雨後の筍のように出現するのは、このこととつながっています。

アルベルト・アインシュタインは、
「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」
との言葉を残しました。
これは、利子に利子がつく雪だるま式の資産運用効果の偉大さと、それを活用する重要性を示唆しています。
日本では、マイナス金利時代が続きましたので、実感が湧かない話題かもしれませんが、日本でも1970年代〜1980年代前半に、1年定期預金の金利が5%〜8%台に達する時代がありました。
2016年に「マイナス金利政策」が導入され、普通預金金利は0.001%という事実上のゼロ水準が定着しましたが、長らく続いた大規模な金融緩和が転換期を迎え、金利の引き上げが始まっています。
2024年〜2025年には、日銀がマイナス金利を解除し、追加利上げを決定。大手銀行の普通預金金利は0.001%から0.02%〜0.3%程度へ段階的に引き上げられました。
改めて、若者には、金銭教育の必要性があると思っています。
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