シアヌークビルの異変

2022年4月17日

美しい海岸と豊かな自然がある避暑地で有名なシアヌークビル。

南には、人気のあるロン島やロンサレム島があり、ヨーロッパからの観光客も増えつつありました。

街には、高層ビルが建ち並び、プノンペンに次ぐ大きな都市となっています。

カンボジアのチャイナタウンと言われるほど中国資本が入っているのですが、この都市に、今、大きな異変が起こっています。

新型コロナウィルスの影響により、シアヌークビルに在住していたほとんどの中国人が帰国し、中国系の企業の投資が停滞しています。

その上、すでにカンボジア国内からは、在留中国人の80%以上が帰国してるために、労働力の確保が困難な状況になっています。

家賃収入を見込んで購入したコンドミニマムが、借り手が現れず、銀行への返済が滞る人々が大勢います。

カンボジアでは、すでに73のカジノが閉鎖していますが、多くのカジノがあるシアヌークビルでの経済への打撃はかなり大きいと思われます。

 

新型コロナウィルスも中国発と言われているだけに、口にこそ出しませんがカンボジア人の中国人への冷ややかな目線があり、かくいう私も怪訝な目つきで見られることもしばしば。

なぜなら、カンボジア人は、中国人・韓国人・日本人の区別がつかない人が多いからです。

いずれにせよ、この美しい街が、建設半ばで手放されたゴーストタウンにならないことを祈るばかりです。


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