カンボジアの犬の立場は日本とは全く違います
カンボジアには、そこら中に犬がいます。
実は、この国に来るときに、狂犬病の予防摂取を受けるという規定がありまして、その時に、
「犬にかみつかれた場合には、24時間以内に血清を打たないと命にかかわります。」
と言われていたので、それがちょっとトラウマにもなっていました。
自分がこれまでに犬で怖い思いをした経験は2回だけです。
- シェムリアップで、夜間、人気のないところを歩いていたとき、思いっきり野犬にほえられた。➡犬の方へ全力で両手を広げて向かっていき、撃退。
- スバイリエンで、自転車で夜11時ころ、人の家から帰るときに、野犬の群れに待ち構えられ、襲われそうになった。(この時には、棒を振り回して、全力疾走で逃げ切ることに成功。)
でも、実際には、ごく普通の暮らしをしている分には、犬にかみつかれるという心配はほとんどないことがわかってきます。
カンボジアの犬の特徴は、人になつくというよりも、家に住むという感じです。
えさを与えると、犬はそこを住処とします。
その見返りに、家主は犬に不審者に対して吠えてもらい、防犯をするというギブアンドテイクの関係になります。
カンボジアではこんな感じで、ペットとして大事にする日本と違って、家族同様に犬を扱っている人はごく少数なんです。
また、カンボジアは、日中は暑いので、犬もぐったりと横たわって昼寝をしています。
だから、彼らが、目を輝かせるのが日没後。
夜は野犬と犯罪者が、活動を始める時間です。
だから、カンボジアの夜は、危険がいっぱい。
基本的に、カンボジアでは犬に鎖はつけません。だから、移動も自由にできるんですね。
この写真の犬の毛並み。
とても、いいものを食べているとは思えません。
首輪をしているから、飼い犬には違いありません。
パンが入っているビニール袋をどこかで見つけてきたようです。
食べ物を十分にもらえない犬はいつも腹を空かせているんです。
ローカルレストランに行くと、必ずテーブルの下を数匹の犬がうろうろしていて、客の食べ残しを狙っていますのでご注意を。
私の存在を認めて、チラ見しています。こういう時に手を出すと、マジでかみつかれます。
犬も生きるために必死なんですね。
内戦時のロンノル政権のときに、ポルポト軍に包囲されたプノンペンでは深刻な食糧不足になったと言われています。
この時には、プノンペンには犬の姿を見た人はいなかったと言われています。
(意味、お分かりになりますよね。)
あまり耳にしたくないことだとは思いますが、カンボジアでは犬食の習慣が根強くありまして、中心部からちょっと離れたローカル市場では、犬の丸焼きが売られたりしています。
商売になるものだから、犬さらいというのもあって、棒で頭をこつんとたたいて気絶させ、さらっていくなんてのもよくある話。
飼い犬ももちろん、道端にいる犬たちが被害に遭います。
一匹10~20$前後で買い取られます。
カンボジアでは、犬も、生き抜くのが厳しい世界なんです。
初めは、とても抵抗がありましたが、犬に対する考え方は、今では東南アジアの文化だと受け入れています。
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