変わりゆくBoeungKhnar小学校

ボンクナー小学校。

汚れた校舎、校庭に散乱するごみ、お粗末な水道設備・・・・。

この学校に初めて来た2022年5月、お世辞にも教育環境が良いとは言えない状況でした。

しかし、幸いにも、小中一体型の学校だけあって、立派な一棟建ての図書室がありました。

私たちは、学校に関わるにあたって、まずは学校をきれいにすることから取り掛かりました。

校内をきれいに維持するためには、子どもたちにごみを捨てない意識を持たせる必要があります。

この学校にこれまで関わってくださったボランティアの方々も一生懸命、そういった地道な活動に取り組んでくれました。

炎天下の中を、一生けん命にごみを拾い集めているスタッフの方々。

そういった小さな活動も、決して無駄なことではありません。

それは、我々が学校をきれいにし始めると、先生方や子どもたちも動き出したからです。

このころから、教育環境を向上させたいという思いを、カンボジアと日本とで共有し始めたように思います。

質的な支援では、子どもたちの成長を願って、これまでにこの学校で指導に当たってくれたインターンやその他指導に関わってくださった人々の存在がありました。

そして、体育指導の補助も現在行っています。

教育が不十分な子どもたちへの教育の機会均等、教育の質的な向上を目指して、約2年間、この木造校舎の教室で数多くの先生方と共に英語・数学の指導を継続してきた結果、この学校の子どもたちの英語力は、日本の子どもたちと比べても劣らないほど、向上しています。

折に触れ、日本からお越しいただき、学校にドネーションをしてくださった方々。

学校図書の寄贈、教材の寄付、机の寄贈、ソーラー照明の寄贈など、一つ一つのご支援が、学校の教育環境改善への力となりました。

最後に、2023年9月~11月にかけて、学校側が当初から希望していた職員棟の改修工事。

ビフォアー

アフター

こちらも、多大なる日本の支援者からのご助力をいただいて、実現できたものです。

学校側は、様々な日本の支援者の方々への感謝の気持ちを忘れてはいません。

そして、我々JECSAが2023年最後と位置づけ、カンボジアと日本とが共同で取り組むプロジェクトが進められています。

これは、学校支援に関わる立場としては、最優先課題に当たる手洗い水道の建設です。

現在、ボランティアスタッフの美希さんが、クラウドファンディングで資金を集めてくださっています。

美希さんの紹介は、こちらをお読みください。

2023年12月19日、第一目標のゴールを達成しております。ご支援いただきました方々には、心から感謝申し上げます。

この水道建設も、作っておしまいのプロジェクトではありません。

なぜなら、完成後にボンクナー小学校の衛生教育の向上を目指して建設されるものだからです。

建設されるものがゴールになってはならない。

学校建設、トイレ建設、水道建設、井戸建設・・・。

どれも、何かを達成するための手段であって、最終目的ではないのです。

こう考える理由に、これまでに各NGOが行ってきた支援の在り方を根本から見つめ直したいという思いがあります。

それは、モノを与えておしまいという支援からの脱却。(詳しくは、こちらをお読みください。)

これに関連する取り組みとして、今週から学校側がなんと大変に思い切った方針を打ち出しました。

それは、・・・・・。

NO PLASTICS

なんです。

ノープラスチックとは、笹やバナナの葉っぱなど、自然の包装を利用した、このような食べ物を校内の売店で販売するようにすることです。

そして、それをとうとうやってのけました。12月18日月曜日の学校の様子です。

売店のおばさんたちも、これに呼応して商売のやり方を改善しました。

学校からプラスチックごみを一切なくす取り組み

先生方がこのような取り組みを行う学校は、これまでカンボジアの学校を何百校も訪問してきて、初めてのことだけに、私自身も驚いています。

カンボジアでは、どこの学校もごみに関しては、下のような状態です。

便利さを手放してまで、校内環境を良くしようというボンクナー小中学校の姿勢を応援したいと思いますし、この取り組みを周辺の学校にまで広げていけるとも思っています。

以上、ボンクナー小学校での地域のモデル校としての取り組みは、現在進行形で続いています。

最後に、皆様にお伝えしたいことは、学校支援の傍ら、我々は光の当たらない子どもたちや地域の人々をエンカレッジするために、微に入り細にわたる支援活動を行っていることも付け加えておきます。

マンスリーサポートによる学費支援

自転車の寄贈

貧困世帯への支援

個別学習指導

今後、ボンクナー小中学校は、地域のモデル校として、注目を浴びる存在になっていくことでしょう。

小中学校それぞれの校長先生たちと一緒にスナップショット。

マクロな支援とミクロな支援。

そして、地域一体型の学校改革を進めたい。

これが、我々JECSAカンボジアの目指す学校支援の一つの形です。

併せて、 もう一つお知らせがあります。

12月19日、JECSAジャパンがNPO団体として、認証を受けました。

不用品を集めて送るのも、支援の一つの形ではありますが、現地の学校が望むことを実現するためには経済的な基盤が必要です。

支援活動には、政府や民間団体様からの助成や補助が欠かせないことは明らかです。

でも、これで日本とカンボジアの組織とで連携しながら、支援の拡充をしていく準備が整いました。

JECSAカンボジアは、JECSAジャパンと共に、カンボジアの子どもたちのために、どんな小さなことにも大きな愛をのせて全力で取り組んでまいります。

今後とも、皆様からのご支援・ご協力のほどをお願いいたします。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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