本マンスリーサポートは、2023年10月から開始しておりますので、開始してから、早2年が経過いたしました。
日本の生活保護の需給と似たシステムですが、実は、カンボジア政府からも、貧困者として認定を受けますと、政府から補助金が支給されます。
支援対象は、義務教育就学者を持っている家庭で、各州、各地区ごとに割り振られた世帯数によって、各小中学校単位で認定されます。
その対象者の選定は、学校長の権限で行われます。
私がいくつかの学校に聞き取りしたところ、選定の仕方は以下のようなものです。
①まず、貧困世帯対象リストが、担任からの聞き取りにより作成されます。
②保護者と対象児童は、学校長との面談を行います。
③最終的に予算配分された枠内で、生活保護受給家庭が決定されます。
ちなみに、マンスリーサポートを行っているボンクナー小学校(児童在籍数500名では、30世帯ほど受給を受けています。
では、実際に、どのような内容なのでしょうか。
1、年3回 11月、3月、7月の年3回、各20$が給付されます。これは、月額にすると5$です。
2、NSSF(National Social Security Fund)に無料で加入できます。保険対象施設にて、無料で医療診察・治療を受けられます。
2024年に、本制度とマンスリーサポート対象児童との二重受給を避けるために、サポート対象者を整理させていただきましたことは、皆様ご承知かと思います。
実際には、我々のマンスリーサポートの方が生活保護費よりも金額的に上回っているために、この貧困サポートが生活困難な世帯にとって、たいへん喜ばれることなんです。
現在は、本当にサポートが必要な26世帯に絞り込まれておりますが、2025年末に再審査を行う予定でおります。
今回、サポート対象者のSちゃんのことについて触れてみようと思います。

身の上にかかわる内容となりますので、あまり詳しくは書きませんが、Sちゃんのお父さんは亡くなり、お母さんは蒸発してしまいました。
今は、おばあさんの家で生活をしていますが、世帯収入はほぼ皆無に等しい暮らしです。
そんな中、今年3月にカンボジアを訪問したJ様が、Sちゃんの支援をお申し出くださりました。

この時に、自転車を寄贈され、普段は感情をあまり出さないSちゃんが笑みを浮かべています。

子どもは、お金よりも目に見えるものが喜びます。カンボジアの貧困世帯の子どもたちは、自転車さえも手が届きにくい暮らしをしているのです。
実際に、学校から距離がありすぎて、通学の足がないために学校を休んでいる子供さえいるんです。
さて、これまで、皆様には、サポートを受けている保護者の皆様方の声をお伝えしきれませんでした。
そこで、今回、皆様に、ご協力をいただき、ビデオでお礼のメッセージを収録させていただきました。
収録には、かなりの苦労がありましたが、何とかできましたので、一部ご覧ください。
この保護者のビデオ収録は、なかなか難しさもありました。中には、言葉をしゃべることに慣れていない方もおりまして、先生からダメ出しを受けたり、何度も撮り直しがあったり・・・。

そのたびに、周囲からは笑いの渦が巻き起こったりしていました。

今回は、和やかな雰囲気でのマンスリーサポートとなりましたことをご報告させていただきます。
先日、プノンペンのイオンモール内で、見知らぬ方から声をかけられました。
「私たちに手を差し伸べてくださり、ありがとうございます。」
このように、カンボジアの人々は、日本の支援に対して、温かいまなざしで見守ってくれています。
ご支援者の皆様方、いつも、コンポンスプー州サムロントン地区センデイ村の人々の暮らしの向上のために、お力をお貸しいただきありがとうございます。
足長サポーターの皆様には、収録したビデオを後日メールにてお送りさせていただきます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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今日もあなたの心が愛で満たされますように、オークン。
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