カンボジアで急増する麻薬密売

2020年7月12日

カンボジアで潜在的な問題として残っているのが、麻薬問題。

隣国の国境を越えて、人の出入りと共に持ち込まれるケースが後を絶ちません。

 

そんな現状に対して、カンボジアでは死刑制度はないものの、80g以上の麻薬を所持しただけで、終身刑が確定するというかなり厳しい法令が施行されています。

カンボジア内務省の麻薬取締局という機関。

この機関でも、例えば、1kg以上の麻薬を押収した警官には10,000ドルの報奨金を出すなど、麻薬の取り締まりを強化する姿勢を見せています。

 

先日、夜7時ころ、プサータマイの近くのモニボン通りの交差点で信号待ちをしていたところ、後ろにいたバイクの2人乗りの男たちが、数人の麻薬Gメンに取り押さえられるという現場を直に目撃してしまいました。

もう、周りは大騒ぎです。(私もしばらく見ていましたが・・・。)

カンボジアでは、こういう出来事を遠目からスマートフォンで撮影している人が必ずいて、その日早速、この捕り物動画がアップロードされていました。

 

ヘロイン

コカイン

大麻

乾燥マリファナ

水晶メタンフェタミン

メタンフェタミン

また、これらに類する合成ドラッグが安価で出回っており、即効性の心地よさが味わえるゆえ、若者が安易の使用してしまうことが多いようです。

 

簡単にお金を稼げる、ドラッグの売買に外国人が関与しているケースもあり、当局は、目を光らせています。

 

10年ほど前に、マレーシア国内に、3,5kgの覚せい剤のメタンフェタミンを持ち込んだとして起訴された日本人の元看護師が死刑判決を言い渡された例もあります。

本人は、ある男に頼まれてかばんを運ばされただけで中身を知らなかったと証言しましたが認められることはなく、刑はすでに執行されています。

特に、中国・マレーシア・インドネシアでは、薬物の密輸で有罪判決を受ければ、絞首刑に処されることになっています。

ヨーロッパでは、薬物への対応が緩やかな国もありますが、アジア諸国では、かなり厳しいので安易な気持ちで手を出さないことです。

麻薬は所持しているだけで摘発されます。

外国人であっても例外ではありません。

また、一切言いわけの利かない世界です。

仮に捕まっても、日本政府は助けてはくれませんので承知しておくことです。

 

さて、カンボジアには、薬物依存患者の社会復帰を目指す施設があります。

プノンペン空港の北Sangkat Kouk Rokaという地区に「国立麻薬常習者更生リハビリセンター」という施設があります。

地図にも表示されていません。一般の人が関わる施設ではないから当然なのかもしれません。

施設の概要と面会時間が表示されています。

何重にも張られた鉄条網がこの施設の意味を物語っています。

裏には出入り口はありません。

薬物の常用性、薬物の危険性は家庭教育で身に付けさせ、「しない・させない・売らない」を社会で徹底していくしかありません。


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