【コンポンスプー高校出身】サッキムの日本での生活

2022年10月2日

こちら、日本ーカンボジア国際交流会のサッキムさんです。

彼女は、日本への渡航前に、私のところに日本語を教わりに来ていました。

現在、名古屋市の東邦高校に留学生として在学中です。

英語が堪能でしたので、日本語学習は、英語・クメール語を交えての3か国語が飛び交うおかしなスタイルに・・・。

クレバーな彼女は、こちらにいる間に日本語力がめきめきと上達していきました。

渡航前には、イオンモールで日本食を買い求めて、試食。

これは、カップうどんですね。

自分でカレーを作って、

「Why my curry so liquid?」

と報告してみたりと、(笑)

日本文化を体験しようと、自ら行動を起こしていました。

 

そして、今年の6月下旬に日本へと旅立っていきました。

中部国際空港に到着。

ホストファミリーの姉妹たちと。

日本のお弁当に感激していました。

彩りがきれいですね。

どの食べ物も口に合うそうです。

ちょっと、細かなデコレーションに感激したり。

先日は、これは何かと質問がありました。

みな同じ円表示です。

でも、こんなことが外国人には疑問に感じるのです。

親子以上に離れた年の差があっても、食べ物の話、友達の話、恋の話などティーンエイジャーの視点でストレートに話をする彼女が大好きです。

 

しばらくして、彼女が高校でプレゼンテーションをすることになり、オンラインでその練習を何度もやりました。

彼女のお父さんは、教育省初等教育課にお勤めで、地方部の学校を回っては、指導方法の改善を先生方に伝達しています。それは、私が目標としていることにも通じています。

それにしても、これがカンボジアの英才教育のひとつのモデルのような気がしてなりません。

そして、カンボジアで親が子供の教育にここまで熱心なことは、稀な事例です。

英語の語学力、思考力、おまけにPCの操作も堪能で、驚きです。

そういえば、雑誌は読まないの?と聞いたら、活字の本しか読んだことがないと言っていました。

 

そんな、彼女にも悩みが・・・。

それは、日本人はみんな英語を話すと思っていたら、実際にはそうでもなかったこと。

思い描いていたコミュニケーションは、思う通りには行かなかったようでした。

ここから、明確にわかることは、書ける、読める、でも聴き取れないし話せないという生徒を生み出している、日本の英語教育の欠点です。

カンボジアの中学校や高校を何校も参観させていただきましたが、母国語(クメール語)を使わず、ほとんど英語で進めていますから。

徹底して英語で授業を進めるボンクナー中学校のリナック先生。

彼女の授業スタイルは、英語による対話を重視しています。

生徒にも厳しめの対応ですが、私は彼女の授業には、生徒が聴き取り話せるようになるためというぶれない目的があると思っています。

方や、日本の授業は、文法事項の理解を優先して、日本語でそれを解説する授業スタイル。

今後、英語で徹底的にディベートする授業スタイルを組み込んでいく必要があると思っています。

学んだことを活用する授業スタイルとも言えます。

 

さて、そんなこともあって落ち込んでいた彼女を温かく迎えてくれたのは、国際交流会主催の藤田さんでした。

藤田さんは、NPO法人探求空間の代表で、中学の理科の先生でもあります。

息子さんはサッキムと同級生です。

18歳の高校生が安心して日本で生活できる心の支えになってくれています。

 

実は、私とサッキムにはある秘密の共通点があります。

それは、誕生日が同じ日であること。

これを知ったとき、人と人は運命の糸でつながっているんだなあと、「ザ・シークレット」を引き合いに出して、お互いに感じ入ったものです。

その日に、お友達からいっぱいプレゼントをもらったと喜びのメッセージがありました。

 

オンラインで私と日本語学習を続けている日々。

そんな彼女と日本語で会話できる日も近いようです。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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