カンボジアのごみのポイ捨てに見る環境問題

2020年7月12日

いきなり、汚い写真で申し訳ございません。

これは、観光地でふと思い立って撮った一枚の写真。

いつもはきれいなものだけを選んで撮るのですが、たまたま環境問題について考えていたこともあり、敢えて汚いのを承知で撮りました。

 

カンボジアでは、通りの両側には、本当にプラスチックごみが多いです。

よく見ていると、バイクや車などの通行車両から、平気でその辺に投げ捨てられます。

ヤシの実や果実の皮などは、そのままたい肥になるので、土に返るという意味では、いいのかもしれません。

私も、以前住んでいた台所から庭に向けて、掘った穴の中にニンジンや玉ねぎの皮などを投げ捨てていました。

 

でも、そうならないのが

不燃ごみ

です。

ペットボトル、プラスティック袋、空き缶

そこら中に捨てられています。

こういうものを集めてお金に換える仕事をしている人々もいるのですが、その人たちが集める量の限度を超えています。

そして、燃やしてしまってそれでおしまいにするごみ処理方法。

環境が汚染され、各種工業の発展により四大公害病を抱えたかつての日本が歩んできた道をこの国の人々も受けることになるであろうことは、容易に想像できます。

大気汚染
水質汚濁
細菌が引き起こす様々な病気
工業排水による特定疾患

そういう被害を受けるのは、決まって一般庶民なのです。

つまり、必ず自分たちに返ってくるということ。

 

確かに、長生きできない国、老後の保障も全くない国、ケセラセラ的な感情を理解しないでもありません。

でも、自分の世代だけではなく、子ども、そして孫の世代まで生きていく土地なのです。

今やっていることが、自分またはその子孫に返ってくるという問題になります。

 

自然に与えるものは、自然から受け取ることになる。

 

これが、原理原則です。

 

以前、旅行先で、自然保護区の中を移動しているとき、飲み干したビール瓶を林の中に投げ捨てた青年がいました。

もし、教育を受けた日本の青年なら、その行動の抑止力になっているはずです。

私は、強く訴えます。

まずは、分別することから。

コンポントム州で、環境教育に力を入れている学校がありました。

Phlong Primary Schoolです。

カンボジアでは、大変珍しい取り組みです。

これを推進している先生方も素晴らしいですね。

環境教育も、このように、まずはできることから始めるといいと思います。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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