カンボジアのバイク事情
プノンペンの街へ来た人が、空港を出てすぐに口にするのが、バイクが多いことです。
手軽に乗れることも、雨が降らないことも、その背景にありますが、大きな理由は経済的な事情があります。
カンボジアには、自動車の生産工場がないので、ほとんどが北米からの輸入車になります。
これには、200%の関税がかけられるため、実売価格がべらぼうに高いのです。
日本で数十万円で購入できそうな車両も、こちらでは100万円から200万円します。
普通に働く人々にとっては、自動車は高根の花という存在でしょうか。
そんなわけで、街にはバイクがたくさん走っているというわけです。
実際に市内の道路を走ると、朝夕にはあちこちで渋滞が起こり、車だと身動きが取れなくなります。
チョロチョロと渋滞の列の横をすり抜け、歩道の上(プノンペンルール?)を我が物顔で渡り、右折時にはガソリンスタンドの敷地内をするすると三角ショートカットする走りを体験すると、バイクの利便性を存分に味わえます。
利用者がべらぼうに多いだけあって、街にはバイクの修理屋さんがあちこちにあります。
私の遠乗り用バイク、ホンダwave110cc。
これで、どんなに遠いところまでも、走破してきました。
エンジントラブルや、大きな故障がないことが、自慢です。
そろそろ走行20,000kmに達することもあり、先日メンテナンスをしました。
キャブレターの分解清掃です。
このバイク屋さんのメカニックの腕は確かです。
いとも簡単にキャブを外して、ばらばらに分解します。各部品を徹底的に清掃して、組み立てると、エンジンの調子がよみがえりました。
この作業で、料金が5$です。
もう一台の近乗り用のヤマハFino115cc。サンダル履きで気軽に乗れます。
プノンペンのバイクは、9割がホンダ。
したがって、市内中心部にある専門のヤマハのメカニックセンターでメンテナンス。
パーツが豊富にあるのと、マシンのことに詳しいメカニックなので、こちらも安心です。
最近、家の近所にある小さなバイク屋さんによく行くようになりました。
ここの奥さん、日本で3年間ほど働いていた経験があり、日本語が話せるんです。
私のことを社長さんと呼びます。(笑)
メカニックの主人の腕も確かです。
不足しているパーツは、近所のショップに行って、すぐに調達してきます。
そして、故障している部品を焼いたり、張り合わせたりしながら、直していきます。
このように、カンボジアの職人さんたちは、どんな故障も大抵直してしまうほど、大変器用です。
私は、丁寧に作業してくれる感謝の気持ちとして、いつもチップを渡します。
ちなみに、安いか高いかは別にして、バイク修理の値段を参考までに。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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今日もあなたに素晴らしい一日が訪れますように、オークン。