私の心を動かしたインターンの感想

2024年7月~8月は、総勢で22名ものインターンが入れ代わり立ち代わりでカンボジアにやってきました。

9月になると、その数は一気に収束し、多くが帰国の途に就きます。

その中で、あるインターンが残していった感想が心に刻まれたので、ご紹介しようと思います。

その方のブログ記事はこちら。

その中の言葉に、以下のような記述がありました。

(前略)

でも、私は2週間の滞在で、何かを大きく変えるにはあまりにも無力で、ちっぽけでした。

そこで考えるべきが支援とは何か?という最初に述べた問いです。

少しでも物資を供給すること?

お金を援助すること?

英語の知識を授けること?

ステイ先の手伝いをすること?

いろんな方法があると思いますが、現地にいる私が行きついたのはこどもにきっかけを与えること、愛を注ぐこと、結局はこれに尽きるんだろうなという結論でした。

学校や近所では私の姿を見つけると「ティーチャー!」「チャー!!」と駆け寄ってきてくれる子供たちがたくさんいます。

これは歴代のボランティア活動者が作ってきてくれた信頼の証で、私、というよりかはこの「ティーチャー」の存在がいつかどこかで子供たちの思考や決断にいい影響を及ぼすことができたら、大きな成果なんじゃないかなと思います。

だから今すぐに結果を求めるのではなく、ひたむきにここ、カンボジアで目の前の子供たちや、それを支えてくれるホストファミリー、町の皆さんと向き合っていくことが、私達ボランティア活動者の努めなのかなと考えています。

たったの2週間の活動に取り組みながらも、「国際支援」という壮大なテーマに向き合い、自問自答している様子がわかります。

そして、一つの結論を導き出されています。

そう。

子どもたちに愛を注ぐこと。

という一つの回答。

私は、すべてのインターンの皆様に、

子どもたちに心を残していってくださいね。

とお伝えしています。

彼女が導いた結論は、この部分と合致する答えでした。

しかも、たったの2週間の活動としてではなく、これまでに大勢の方々が築き上げてきた現地の方々との信頼関係やこれからも続くであろう日本との絆の証しである「ティーチャー」の存在が、カンボジアの子どもたちの将来にきっと役に立つであろうと語っています。

自分だけの経験にとどまらず、英語指導そのものの及ぼす影響を考える思考の深さには、驚きを感じえませんでした。

最後に、

そして私は私でこの活動を楽しかった、で消費するのではなく、昇華させていきたいと思います。

と締めくくっています。

きっと、彼女は、人間としても一回り成長して帰国されたのだろうと思うのです。

可能であればもう一度ここに来ていただきたいし、今後のご活躍を心から願う次第です。

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