天空を望む世界遺産Preah Viher(プレアヴィヒア)寺院

2020年6月23日

 
ここからは、徒歩で上ります。
道なりに進んでいくと第5楼門が見えます。
先に解説しておきますと、プレアビヒア寺院は山頂に向かって5つの楼門の頂上に寺院があります。
「天空を望む」とタイトルにもあるように、カンボジアとタイの国境に沿った高い丘陵地にあります。
実は、この場所が国境にあたるため、その領有権をめぐる紛争が両国間でつい最近まで続いており、銃を持った兵士が警備にあたっていたそうです。
 
現在は、そんな心配は不要です。
この階段を下りてしまうと、タイ側の国境に行ってしまいます。
反対に言えば、この階段を昇ってくる人は、タイ側から来る人たちということになります。
第5楼門は傷みが激しいです。
沐浴場がきれいに保存されていました。
 
第4楼門は姿かたちがきれいに保存されています。
石を柱状に削る旋盤技術がこの頃にあったと思うと、先人の知恵の奥深さを感じます。
 
当時のまま残されています。
何かのレリーフでしょうか。
形がほぼ原形のまま残されています。
長い坂道を登って、門をくぐり抜けていきます。
 
寺院が見えました。
アンコールワットにあるような、ヒンズーの神「ラーマヤーナ」の彫像も見られます。
 
下は仏像の彫刻ですね。
長年の風雪で崩れています。
一つのブロックは、約100kgちかくあります。
 
人の手で簡単に持ち上がるものではありません。
回廊がきれいに残されていました。
ここを抜けたところは・・・・。
言葉はいらないパノラマ風景です。
カンボジア中が見渡せる景色です。
はるか向こうには、プノンペンがあるのでしょう。
625mの標高の崖の上に、これだけの巨大な石造りの寺院を作る人力と技術に、かつて栄華を誇ったクメール王朝の権力の大きさを感じます。
野生の猿が住んでいるので、スマホを奪われないように注意が必要です。
 
登る前に立ち寄ったチケットブースも小さく見えます。
1時間はいたでしょうか。
 
しばらく、心の中で悠久の歴史対話をしていました。
わき道を、降りていきます。
 

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