ここからは、徒歩で上ります。

道なりに進んでいくと第5楼門が見えます。

先に解説しておきますと、プレアビヒア寺院は山頂に向かって5つの楼門の頂上に寺院があります。

「天空を望む」とタイトルにもあるように、カンボジアとタイの国境に沿った高い丘陵地にあります。

実は、この場所が国境にあたるため、その領有権をめぐる紛争が両国間でつい最近まで続いており、銃を持った兵士が警備にあたっていたそうです。
現在は、そんな心配は不要です。

この階段を下りてしまうと、タイ側の国境に行ってしまいます。

反対に言えば、この階段を昇ってくる人は、タイ側から来る人たちということになります。

第5楼門は傷みが激しいです。

沐浴場がきれいに保存されていました。
第4楼門は姿かたちがきれいに保存されています。



石を柱状に削る旋盤技術がこの頃にあったと思うと、先人の知恵の奥深さを感じます。
当時のまま残されています。

何かのレリーフでしょうか。

形がほぼ原形のまま残されています。


長い坂道を登って、門をくぐり抜けていきます。
寺院が見えました。

アンコールワットにあるような、ヒンズーの神「ラーマヤーナ」の彫像も見られます。
下は仏像の彫刻ですね。

長年の風雪で崩れています。

一つのブロックは、約100kgちかくあります。
人の手で簡単に持ち上がるものではありません。

回廊がきれいに残されていました。


ここを抜けたところは・・・・。


言葉はいらないパノラマ風景です。

カンボジア中が見渡せる景色です。

はるか向こうには、プノンペンがあるのでしょう。

625mの標高の崖の上に、これだけの巨大な石造りの寺院を作る人力と技術に、かつて栄華を誇ったクメール王朝の権力の大きさを感じます。

野生の猿が住んでいるので、スマホを奪われないように注意が必要です。
登る前に立ち寄ったチケットブースも小さく見えます。

1時間はいたでしょうか。
しばらく、心の中で悠久の歴史対話をしていました。

わき道を、降りていきます。
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