アンコールトム~バイヨンの魅力
アンコールワットは、その名前で世界中に知られていますが、実はそれよりも広大な遺跡がすぐ隣にあります。
その名は、
「アンコールトム」
トムとは、都市と言う意味であり、ここは東京ドームが60個分は入るであろうと言われるほど大きな城壁に囲まれた古代都市遺跡なのです。
12世紀後半、当時の王朝の君主ジャヤバルマン7世によって建てられた王宮を含む仏教寺院などが複合しています。
隣国との争いのためにここから出兵した兵士たちは、南の門から入り、勝利の凱旋を王様に報告したのだそうです。
中にある寺院の特長は、四方を見つめるこの彫像。
通称「クメールの微笑み」と呼ばれています。
ジャヤバルマン7世の時代だけでは完成せずに、その後何代かまで引き続いて建築が続けられたと言われるほど、巨大な建物です。
それにしても、建築のための工作機械のない時代に、巨石を削り、運び、組み立てる技術には驚かされます。
スケールの大きさにただただ呆然。
そして、仏教文化への畏敬の念に思いを馳せます。
炎天下では40度近くなるので、寺院内に入ると涼しさを感じます。
石で建設される理由が、わかります。
壁には、仏教をモチーフにした彫刻があちこちに施されています。
しかも、比較的きれいなまま保存されています。
ようやくドライバーさんが待っている反対側の門に出てきました。
バイヨンは、かなり広いので、かなり歩きます。
喉が渇くので、ペットボトルの水をお忘れなく。