【ボランティアーMさんの挑戦】体育授業のサポート

ボランティアのMさんは、2か月間フィンランドのヘルシンキに滞在後、10月1日にカンボジアに着任。

着任日に、いきなり長距離移動して一泊後に、スバイリエン州の学校訪問に参加。

ちょっと緊張するような式に参加したり・・・・。

子どもたちと出会ったり・・・・。

先生方と交流を深めたり・・・・。

これらは、ヨーロッパからアジアへの長旅後、まだ時差の取れ切っていない到着2日目のことなんです。

その後もプノンペンのスラム炊き出し支援に参加したり・・・。

カンボジアの食文化にも適応しています。(私は食べられません。)

スタディツアーの同行で、シェムリアップ州へも行ってきました。

そんな、Mさんが、来てそうそう取り組んでいる活動があります。

それが、体育授業のサポートです。

カンボジアの体育の授業がどのように行われているか、ご存じない方が多いと思います。

そもそも、カンボジアの学校には、体育館のような全天候対応の運動スペースやマットや跳び箱などの体育用具が皆無です。

また、先生方がそう言った教育を受けていないゆえに、学校で体育を指導するという概念を持った先生もほとんどいません。

したがって、日本のように日常的に指導されているのではなく、時々行われている程度だとお考え下さい。

内容も、カンボジアの体育の授業は、主に徒手体操に終始するとお考え下さい。

徒手体操とは、1から8まで号令をかけながら、主に手足を上下左右に動かす程度のものです。

これまで、英語の授業サポートを中心に行っておりましたが、今回、チバーモン市のプミトメイ小学校で、体育の授業に試験的に関わってほしいとの依頼を受けました。

それを、引き受けて実践してくれているのが、ボランティアのMさんです。

Mさんは、日本での運動経験者です。

人数が多いので、隊列を組ませるのも大変な作業となります。

いくつかの問題点もあります。

・子どもたちが体育着を持っていない。(持っていても着て参加しない)

・8時半AMになると、太陽光が熱い。

・大勢が活動できるスペースが限られる。

ですから、Mさんは、道具を使わなくても、十分運動できる内容を模索しながら、指導を行っています。

実際に、カンボジアでも、現在の教員養成課程では、体育の指導ができる教師を育成しはじめてはいますが、まだまだ現場には浸透しきっていません。

教師を目指す彼らも、体育の指導を受けて育ってきていないからです。

このように、まだまだ課題を持つカンボジアの教育現場の実態があります。

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