算数指導クラス(数と計算コース)が大盛況
10月8日から開始した算数指導クラスも5回の授業を終えました。
はじめは、計算に不慣れだった子たちも、ドリル学習の積み重ねにより、どんどん計算力を上げているのがわかります。
その証拠に、指をあげて数える子の少なくなってきたことが挙げられます。
最初は、100ますの足し算に20分かかっていた子たちも、10分を切るまでになりました。
授業の開始には、計算が速くなるワンポイント解説を行います。
上の写真は、10進法の原則、2数の数の組み合わせについて説明しているところです。
○○○○○○○○○○
10の数を2つに分けるとき、仕切る場所によってそれぞれ、
(1・9) ○|●●●●●●●●●
(2・8) ○○|●●●●●●●●
(3・7) ○○○|●●●●●●●
(4・6) ○○○○|●●●●●●
となるわけですね。
こういう仕組みを理解しながら、計算を容易にしていくことを狙います。
仕組みを理解したら、繰り返し訓練します。
きちんと指導すれば、子どもたちも理解します。
そもそも、10進法とは、人間の体に合わせて作られているもの。
ほら、指は、5本と5本で計10本ですよね。
クメール語の数の数え方は、
6は、プラムモイ(5と1)
7は、プラムピー(5と2)
8は、プラムバイ(5と3)
9は、プラムヴォン(5と4)
数学的に、とても理にかなっています。
こういった、ワンポイントの指導が地域にも広がり、その評判を聞きつけてか、5回目の授業には、なんと、19名の新規参加者が来てしまいました。
しかも、4年生~6年生の子どもたち。
計算が不慣れなまま進級している子たちも、自分もできるようになりたいという希望をもってきてくれたのだと思います。
私「校長先生、コロナ下で人数は20人限定ではなかったですか?」
校長「いや、子どもたちが、自分から参加したいと言ってきてしまったのです。」
話を聞くと、すでに50名単位で通常通りの授業を開始しているそうです。
確か、プノンペンでは11月1日の学校再開の折に、人数は20人以下で開始することという附則があったような気がしましたが・・・・。
その点を確かめると、カンボジアでは教育行政も、各州の裁量に委ねられているので構わないのだそうです。
皆さん。そういえば、電卓の演算に2進法が使われているのをご存じですか。
例えば、2進法では、
1、2、3、4、5、6、7、8・・・が、
1、10、11、100、101、110、111、1000・・・
となります。
この仕組みのベースとなっているのが、
と言う数列です。
コンピュータのメモリーやスマホの容量がこの数字配列になっているのは、身近な例かと思います。
2進法の1、10、100、1000、10000、100000が、これに当たります。そして、この桁数のことをビットと言います。
例えば、
2進法の101010は、10進法ではいくつでしょう。
2進法 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
32 | 16 | 8 | 4 | 2 | 1 |
2進法で1の桁の下段にある赤い数字を加算
32+8+2=42
となります。
では、1111111はいくつでしょう。
チッ
チッ
チッ
チッ
チッ
チッ
チーーーン
はい、正解は、
64+32+16+8+4+2+1=127
ですね。
電卓は、1(ある)か0(なし)で各桁(ビット)を読み、それを10進法で表現しているだけなんです。非常に単純な仕組みなんですね。
これを使った数字ゲームがこちら。
相手の考えた数字を当てるマジックです。
例えば、「50」と書いたとしましょう。
「Aの中にありますか。」「あります。」➡32
「Bの中にありますか。」「あります。」➡16
「Cの中にありますか。」「ありません。」
「Dの中にありますか。」「ありません。」
「Eの中にありますか。」「あります。」➡2
「Fの中にありますか。」「ありません。」
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
本記事が役立ったと思う方、ブログランキングにご協力いただけたら幸いです。
下の広告や写真をワンクリックでするだけで、子供たちへの支援につながります。
なお、記事の拡散・シェア、大歓迎です。
今日もあなたに子どもたちの幸せを願っていただきますように、オークン。
⇩ メールアドレスをご登録いただくと、新着記事のお知らせがメールで届きますので、最新の記事をすぐにお読みいただけます。