【2021年10月16日現在】カンボジアにおけるコロナウィルスの状況

2022年4月17日

カンボジアでは、このところ新規感染者数が頭打ち状態で、人々も警戒はしつつも通常の生活を送っているように見えます。

冒頭の写真の通り、6歳~12歳までのワクチン接種が続くカンボジア。

2021年10月16日現在、おそらく全人口の8割以上は接種完了しているのではないかと思われます。

中国と綿密につながりながら必要数を迅速に供給されるワクチン外交により、数量的な不足なく人々はワクチン接種を受けることができています。

面倒な手続きを経ることなく、政治的決断をトップダウン方式で行う政治の仕組みならではのスピード感です。

現在、日本もこういった方向にかじを取ろうとする向きがありますね。緊急性を問われる決断を下せることは、ある意味、人々の生活を守ることになると言えます。

 

忘れもしません、2021年4月の私のポーセンチェイ住居区でのロックダウン。

朝目が覚めたら、地区から外に出られなくなっていました。

家の周りは、バリケードで封鎖され、警察や軍人がガードしているのです。

1か月間、自宅軟禁生活を送って、実感したものです。

すぐに、冷蔵庫の中にあるもので、2週間は生活できると考えましたが、あとの2週間はどうしたらいいのか途方にくれました。

経済、仕事、教育、趣味、個人的な生活は、一瞬にして奪われることが現実にあること。

ここまでやるかという批判は、一切通用しません。良いとか悪いの問題でもありません。

国家と人々の命を守るからこそやる。ただそれだけ。

国家的危機になれば、個人の生活は水泡と化すことを初めて体験しました。

これは貴重な人生経験でした。

 

さて、カンボジアでは10月初旬から、プノンペン都の各施設においては、入場の際にはワクチンカードを提示しなければならなくなりました。ホテル、レストラン、カフェ、ショッピングモール・・・。これに従わない施設は、処罰の対象になります。

この一枚のカードがモノを言うということになったわけです。

実は、ワクチンを打ち始めたころから、きっとこうなるだろうと思っていましたので、まさに予想通り。

そんなわけで、カンボジアに渡航される日本人の方は、対外的に有効とされるワクチン証明書を持って行動する必要があることを承知しておいてください。

ただ、現時点では、日本では打ちっぱなしでカード発給はなし。

カンボジアでは、接種したその場でこのカードが発行されますので、この点日本と比べて有難いです。

 

下は子どもたちの接種会場。

混みあっていて、ソシャルディスタンスなんて、全くありません。

この年齢層の人口が極めて多いため、9月から続いているワクチン接種のどの会場でも長蛇の列を作っています。

知人の息子さん7歳は、比較的すいている会場に足を運び、昨日2回目の接種を済ませました。

新学期以降の学校の完全な再開を保障するとフンセン首相は、言っています。

地方部の学校でも現在、週3回程度の授業を行っています。

完全なる再開は、11月の水祭り後だと踏んでいますが、どうなるでしょうか。

土曜日の今日の午後、私が学校で指導を行います。

活動レポートは来週に。


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