カンボジアの概要
カンボジアの概要
カンボジアについての知識です。
正式国名 | カンボジア王国 |
国土面積 | 181,035km²(日本の約半分) |
位置 | 北緯10~15度 東経102度~108度 |
時差 | GMT+7(日本との時差はー2時間) |
人口 | 約1650万人(2019年統計) |
首都 | プノンペン(首都人口約200万人) |
言語 | 公用語クメール語 |
政治 | 立憲君主制(ノロドム・シハモニ国王) |
民族 | クメール人とその他少数民族 |
宗教 | 国民の95%が仏教徒 |
通貨 | カンボジアリエル、米ドル(1US$=4000Riel) |
気候区分 | 熱帯モンスーン(明確な雨季と乾季がある。) |
国旗
国の象徴とされているアンコール・ワットを中央に描き、青は国王の権威、赤は国家、白は仏教徒を表現しています。
国歌
国民性
カンボジア人は、基本的に優しくて、礼儀正しいです。
南国特有の陽気な性格の人が多いこともあってか、寛容的であることも現地で生活していると実感することです。
街を走っていて、クラクションは頻繁に鳴らしますが、あおり運転をする人は一切いませんし、交通トラブルでけんかをしている人などは見かけたことがありません。
加えて、勤勉であることも日本人のメンタリティとよく似ていると言われます。
そんな中において、特質すべき点は、国家に誇りを持っていて、国民は概してプライドが高いこと。
ですので、カンボジアが貧しいからと言って、外国人旅行者が、それを見下すような言動をすると、当然、軽蔑されたりパッシングを受けたりすることになりますのでお気を付けください。
通貨
カンボジアの貨幣制度は、1975年のポルポト政権時に一時廃止されました。
その後1980年代から新リエル紙幣が発行され、現在US$との併用で貨幣経済が成り立っています。
現在流通しているのは、以下の9種類。初めてリエルを手にする方は、新旧紙幣があるので、混乱するかもしれません。
また、ドル紙幣は、偽札が出回っているので、100ドル札で支払うときには必ずお店の人はあらゆる方法で本物かどうかをチェックしますので承知しておいてください。
もちろん、お釣りをもらうときにも、反対に注意が必要です。
紙面の凹凸や透かしを確認して、少しでも本物かどうか疑わしかったり、落書きがされていたりする場合には、その場で交換を申し出ることができます。
なお、すべてが紙幣で、コインはありません。
生活インフラ
上水道
皆さんが驚かれることですが、プノンペン市の上水道はそのまま飲んでも差し支えありません。
地方の都市では、浄化設備が整っていないため、濁っていたりすることがあるので飲用には適しません。飲料水は、ペットボトルの水を買って飲むのが無難です。(1本500CCの水が500~1000リエル)
下水道
プノンペンの中心部には、下水道が埋設されていますが、その他の地域は工事が進んでいないのが現状です。
そのため、雨季には大雨が降ると排水しきれなくて、町中の道路が冠水することがあります。
トイレは、基本的に浄化槽ですが、メコン川流域では、垂れ流し式トイレの住居が多いです。
国内の移動手段
国内の移動は、主に観光バスか乗り合いバスを利用します。
自家用車のタクシーもありますが、やや割高で、料金は事前の交渉性になります。
鉄道は、プノンペンからシアヌークビルまでをつなぐ単線鉄道があります。
また、昨年プノンペン中心部~空港までの路線が開通しました。(料金は片道5$)
プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルには空港があり、航空機での移動が可能です。
市内交通
旅行者の移動には、TukTukが便利です。
PassAppかGrabのアプリを使えば、その場に呼び出し目的地まで運んでもらうことが可能です。
また、プノンペン市内には、シティバスが走っています。
主に中国からの支援車両のほかに、2018年に日本から無償支援したジャパンブルーの80台の車両も走っています。(料金は一律1500リエル)
プノンペン市内は、朝夕の通勤時間には、慢性的に渋滞しますので、もっぱらバイクでの移動が便利です。
ビザ
入国するには、ビザが必要です。
ビザを取得する方法は、3種類です。
①日本国内でE-Visaで取得する方法
②日本国内の在カンボジア大使館で申請する方法
③プノンペン国際空港でアライバルビザを取得する方法
入国ビザにもさまざまな種類がありますが、通常なら、T-Visa(ツーリストビザ)シングルで十分です。
③が最も安くて簡単。料金は30$です。
これで、1か月の滞在が可能です。
*なお、新型コロナウィルス下においては、空港でのアライバルビザの発行は行っておりませんので、国内にて取得してくる必要があります。
治安
日本で思われているほど、危険なことはありません。
気を付けるのは、2点です。
①夜間の一人歩きはしない。
②高価な物を持ち歩かない。
観光客が被害に遭うのは、観光客が集まるリバーサイドやナイトマーケットなどで、肩にかけたハンドバックやiphoneなどの高価なスマホを持っていると認識されたときです。
被害例
①Tuktukに乗っているときにスマホで街の様子を撮影していたら、2人組のバイクの後部座席の男にひったくられた。
②市場で尻ポケットの財布を抜き取られた。
③マッサージで財布の札を偽札とすり替えられた。
④日本人とみて、片言の日本語で誘い、家に招待し、いかさま賭博で金を巻き上げる。
ドライバーとグルになっている窃盗団もいます。空港から市内までTukTukで移動する場合には、ANA便が到着して市内へ向かう時間帯を狙ったひったくりがいますので、ひざ元のバッグやスマートホンには、十分注意してください。
強盗は、多くが夜間に出没しますので、基本、夜8時以降の外出は控えることです。
たいていのホテルには、24時間の常駐のガードマンがいます。
短期・長期滞在する場合には、外出時には窓やドアを確実にロックするなどして、部屋への侵入者には常にお気を付けください。
教育
6・3・3・4制で、日本と同じです。
初めの9年間が義務教育ですが、授業内容は国語(クメール語)、算数、歴史、理科が中心となっており、音楽や美術、体育などの科目は、ほとんど行われていないのが現状です。
またカンボジアでは、中学・高校3年生の時期には卒業試験があるのが特徴です。中学校卒業後の進路は大きく就職と一般教育、職業教育の3つに分かれ、高校の卒業試験に合格すると、一般教育の大学や4年制の職業訓練校などへの入学資格が与えられます。
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これはどの国でも同じですが、カンボジア人の男性には、家族を養う力があるかどうかが問われます。男にお金を稼ぐ力がないと、女性は寄りつきません。
郊外に行くと、男性は、飲んだり、賭けトランプをやったりして、過ごしている人々もよく見かけますが、これも国民性なのでしょう。
女性は、一度好きになると、とことん尽くすという傾向の人が多いようです。それゆえに、かなり嫉妬深いので、安易な気持ちでは恋愛はできませんのでご注意ください。
結婚
日本と決定的に違うのが、結婚時には、男性が女性の家に入るということです。その時に、男性は家族に5,000$ほどの結納金を支払う必要があり、カンボジアの男性は、お金を持っていないと結婚できないということになります。