教官が新たな教材を作成
昨年、PTTCで一緒に活動したセイハ―教官から、連絡がありました。
それは、
「先生の教えてくれた教材をヒントにして、新しい教材を作りました。」
というもの。
カンボジアの学校では、とにかく教材が不足しています。
日本の学校であれば、教室に教師用のコンパスや三角定規、様々な備品があることが当たり前なことですが、この国では、教育にかける国家予算がきわめて少ないのです。
教員養成校でも同じです。
そんな環境では、何といっても教師の授業にかける熱意と創意工夫が必要です。
これは、今回、彼が工夫して作った百分率の割合を表現する指導板です。
こういう指導教官の工夫一つで、現場に役立つ教材の作り方を学生たちに伝えることができます。
こちらは、正比例・反比例のグラフボードです。
多分、日本の先生方は、教材としていくらでも学校においてあるので、自分で作ることなどはないとは思います。
セイハ―先生は、手先の器用な先生でしたので、材料さえあれば何でも自分で考えて作ってしまいます。
ちなみに表面の薄いビニールは、マーカーペンで書いて何度も消して使えるようにするために貼ってあります。
私も、かつてPTTCでは、多くの教材を教官たちと一緒に作成しました。
一緒に考えて活動したことは、まさに生きて働く力になっています。