【スタッフブログ】カンボジアでしか得られないもの
10月10日より2週間、シェムリアップ市内から1時間ほどのルンタエックという町のチェアリアトム小学校でインターンをさせていただいた中島璃子と申します。
私がカンボジアに滞在した期間は学校休暇期間だったのですが、校長先生が快く受け入れてくださり、自主的に英語を学びたいという子供たちが集まってくれました。
学年や年齢はもちろん英語のレベルもバラバラですが、全員に共通しているのが“学びたい”という気持ちを持っていることです。
前日にやった内容を復習するとほぼ全員が覚えているし、英語が得意ではない子も書くスピードがあがっていること・わかる単語が増えていることが日を追うごとにわかります。
教えている身として、こんなに嬉しいことはありません。
ある日、私にとってもチャレンジだったのですが全員参加でのアクティビティをやってみました。
私はクメール語が流暢なわけではないので、ルール説明は英語でわかりやすくをもちろん心掛けましたが伝わるかどうか…。
最初子どもの頭には“はてな”がうかびます…。
ただ、ひとりの子がひらめいたように話し出しみんなの顔つきが変わりました。
そこからは全員で動き出し、すべてのミッションをクリアできたのです。
子どもたちの順応性とやる気に助けられた授業でした。
また別の日、この日授業はなく清掃活動。
何十人と子どもたちいるのですが、まだまだごみが落ちているのが現実です。
しかし、私がごみ拾いを始めると一緒に後をついてくる子たちや自分も拾ってみる子たちがちらほらと…。
全校生徒に影響を与えることは無理かもしれませんが、少しでも子どもたちの刺激になっていればと思います。
日本人からの支援で変わることももちろんあると思うのですが、カンボジアの子どもたちが自分たちの手でよりよい未来のカンボジアを作り上げることが重要だと思うのです。
現地の人から聞く話でしか分からないことがあるし、現地の人からしか感じられないことがあります。
バスの中や街中で話しかけられることも多かったですが、日本からボランティアできています。と伝えると皆さん「カンボジアに来てくれてありがとう。子どもたちをサポートしてくれてありがとう。」と言ってくださいます。
この会話にカンボジアの方々がどれだけ心暖かく、教育が大切だと思っているのかが表れていると思います。
ただ、その教育を平等に受けられていない現実がまだあることも事実だと身をもって感じました。
2週間という短い期間で、見えたものはほんのわずかだと思います。
長くいなければわからないことがたくさんあるのだろうというのが率直な感想です。
渡航前は、日本と比べてカンボジアはどうなのだろうと考えていましたが、比べるのではなくカンボジアに滞在している身としてカンボジアの昔・今を知り、そして未来を考えることが第1歩になるのではないかと思っています。