カンボジアの経済成長の先行きに暗雲

カンボジアのフンセン首相は、来年の見通しについて、対外貿易において需要の大幅な落ち込みにより、国内経済成長率が低下するとの見通しを発表しました。

2000年前半から右肩上がりに上昇してきた経済成長は、衣類の輸出、観光業の収入、建設や不動産への積極的な投資によるもので、新型コロナウィルス蔓延下の全世界における経済活動の停滞により、大きな打撃を受けるだろうとのことです。

実際に、プノンペン市内でも、明らかに物が売れなくなっている感じがあり、アパートの空き部屋は目立ち、店舗のお客さんもまばらと言った印象があります。

プノンペンの不動産は、かつての日本のバブル期のように、購入すれば上がるという神話がありましたが、それにも陰りが見え始めています。

経済の冷え込みは、国民の生活にも大きな影響を及ぼすだけに、今後の政府の対応に目が離せません。

そんな中、日本政府は、6月15日カンボジアへの600万ドルの緊急支援を行うことを発表しました。アメリカやヨーロッパが支援の手を引き上げていく中で、日本はこれまで同様の支援を継続しています。

本当に困ったときの援助に、真の友好関係の基盤があることを感じます。


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