1975年4月17日 ポルポト政権が生み出した負の遺産の始まりの日

2024年3月25日

知識は悪

そして、「知識は悪を産む」という思想のもと、政治家・医者・教師などは、捉えられて処刑されました。

カンボジアでこの光景を見たポンナレット久郷さん(当時6歳)は、この時の様子を涙ながらに以下のように語っています。

4月17日、数人の兵士が自宅を訪ねてきて、図書館の館長だった父親を連行されていったきり、父親に追うことはありませんでした。

待ち受けていた強制労働

貨幣が一切意味を持たない世界。
自由に商売さえもできない社会。
家族の愛情さえ奪ってしまう教育。

クメールルージュの構想は、すべての国民をオンカー(指導部)によって統制することでした。

ポルポト軍はプノンペンの人々に、

「アメリカ軍が再爆撃に来るので地方に避難しなければならない。」

と偽りの情報を伝え、自宅から退去するように伝えて回りました。

しかし、本当の目的は、

都会の生活で堕落した市民を強制労働によって再教育すること
旧体制に関わっていた人間を分散させ、抵抗勢力を根絶すること

にあったのです。

250万人の市民は、家や財産を捨て、退去を余儀なくされ、地方の農村部へと徒歩で移動させられたのです。

炎天下の中、徒歩での移動です。

身動きできなくなった老人たちは、そのまま放置されていったそうです。

こうして、首都プノンペンに住んでいた人々は、わずか3日間のうちに地方に退去させられることとなったのです。

そして、移動した先で人々を待っていたのは、再教育を名目にした過酷な強制労働でした。

元々住んでいた村人は旧住民として優遇されたのに対し、彼らは新住民と呼ばれ、徹底的に虐げられる生活を送ったのです。

映画「キリングフィールド」をご覧になっていない方は、一度見ることをお勧めします。デジタルマスター版になって、きれいな映像で見られます。

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ポルポト政権下の3年8か月で行われたこと



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