講師依頼

2024年9月11日

オンライン授業のご提案

小中高等学校の先生方に、総合的な学習「国際理解教育」のオンライン授業のご提案です。

Zoomオンラインシステム(無料)を用いて、カンボジア~日本を各学校のコンピュータ室とオンラインでつなぎ、30名以上の生徒たちと対話をしながら、授業を進めることが可能です。

Zoomの利用説明とダウンロードはこちら

Zoomオンラインシステムの特長

画面と音声の両方での通信が可能

パワーポイントなどの遠隔でのプレゼンテーション

ホワイトボードの共有

発言機能やアンケート機能

学習テーマ

各学校の必要性、児童生徒たちの実態に応じて、内容をコーディネートします。

①国際理解の本質的な意味

②平和意識の向上

③ODAの果たす役割

④ボランティアの意義と実践

⑤開発教育の意義と必要性

はじめに

はじめまして。

「JECSAカンボジア」代表の松田と申します。

経歴紹介

1985年大学卒業後、自動車ディーラーに勤務。その後、公立小学校に就職。1996年 文部省よりドイツの日本人学校に派遣。帰国後、再び公立小学校に勤務。2014年、主幹教諭にて退職。心理カウンセリングルームを開業。2017年、カンボジアスバイリエン教員養成大学に勤務。2018年カンボジア教育支援団体「CheerfulSmile」を起業。2023年9月から、JECSAカンボジアとして再スタート。

私は、教師として29年間公立学校に勤務し、子供たちを育てるために真摯に教育活動に取り組んでまいりました。

退職後、カンボジアのスバイリエン教員養成大学で教育アドバイザーとして勤務し、現在は、国際協力NGO「JECSAカンボジア」を運営し、主にカンボジアのコンポンスプー州やシェムリアップ州にて、貧困地区の学校や子どもたちを対象に各種支援活動を行っています。

国際化が進展する現代において、広い視野をもつと共に、異文化に対する理解や、異なる文化を持つ人々と協調していく態度を育てることはとても重要な課題です。

既に、各学校においては、先生方のご努力の元、各教科、道徳、特別活動などの指導の中で、あるいは学校独自の行事などを通して、様々な形で国際理解教育を実践されてきていることと思います。

しかし、日本国内では、実感が伴う国際理解教育の実践には、困難があることも事実です。

とりわけ、現場にいた私には、それがよくわかります。

・調べて、発表するだけの授業。

・写真を見て、なんとなく感じるだけの授業。

・外国人を招へいして、国際化を実現していると錯覚する授業。

これらは、私が現職の教師時代に、ぶつかってきた壁でした。

子どもたちに本当に心に響く教材はないものか。

ものの見方を変容させる題材は見つからないか。

と必死になって探したものです。

その答えの一つが、国際支援の現場にいる私自身が、直接子どもたちに伝えることです。

国際理解教育で、特に重要なことは、多様な異文化の生活・文化・習慣・価値観などについて、「良い、悪い」「正しい、間違い」と評価をすることではなく、「違い」を認め、受け入れていく心です。

そこから、肌の色の違い、生活習慣、文化、考え方、価値観をお互いに尊重し合おうとする態度につながっていくのです。

提案する授業のテーマ

私たちが提案するテーマは、

「カンボジアの歴史と人々の暮らしを知ることで、自分たちの生活を見つめ直すこと」

です。

ご存知の通り、カンボジアでは、第二次大戦後も混乱が続く中、ポルポト政権時代に原始共産主義という理想のもと、国家としてこれまで積み上げたものを消滅させるという政策を行いました。役所、図書館、学校などの施設は、収容所となり、各地で多くの国民が命を奪われました。とりわけ、多くの教師が抹殺されたことは、その後何十年も負の遺産を背負い続けることになったのです。

戦争が起こす悲劇は、後の世代にまで大きな影響を及ぼします。

生徒たちを教える教師がいない。

このことにより、次世代を担う人材を育てることができなくなってしまったのです。

子どもたちは、字を読み書きできないまま、大人になっていきました。

その大人が、できる仕事はただ一つ、ものを売ることだけです・・・。

根幹にあるのは、

貧困問題

です。

深夜にゴミをあさる子どもたち。

夜に、ものを売り歩く少女。

貧困が、教育を困難にさせます。

そうです。ここには、

学校へ行きたくても行けない子供たち

がたくさんいるのです。

このカンボジアの子供たちの姿を学ぶことで、日本の子どもたちは感じ取ります。

生徒たちは、カンボジアのことについて知れば知るほど、日本との違いに驚き、自分たちの生活を見つめ直すようになります。

おそらく、日本人が持つカンボジアのイメージは、危険・汚い・臭いなどの3Kのようなものかもしれません。

しかし、その情報はやや古いもので、首都プノンペンは現在経済発展のさなかにあり、高層ビルが立ち並んでいます。

その反面、地方には学校さえ建てられない貧困な州もあります。

極端な経済格差

こんな現実もあります。

私がお伝えしたい内容は、これらを通して、

真の国際理解の精神を身に付けること

です。

それは、カンボジアを低く見下すことではなく、日本が優越感を持つことでもありません。

カンボジアの現状を浮き彫りにしていくことを通して、こういった貧しいカンボジアの人たちも一生懸命生きていることを理解することは子どもたちに大きなインパクトを与えることでしょう。

異文化に対して畏敬の念を育てること

日本人であることに誇りを見いだすこと

子どもたちは、この2つの方向に向かって学びを進めていきます。

それは、今後の国際社会の中で、最低限、身に付けていくべきものでもあります。

授業の特長

オンライン授業を通して、以下の知識や態度が身に付きます。

・外国からオンラインで授業をすることで、世界とつながっていることを実感できます。

・日本では知り得ない現地の生の様子を知ることで、他国の本当の文化や生活を理解することができます。

・他の文化を受け入れることで、自らの国籍を深く再認識し、日本人としてよりよく生きようとする心が育ちます。

・ODAや国際支援活動を実態を具体的に知ることで、ボランティア活動への関心を高めることができます。

1時間の授業における具体的な流れ

1 カンボジアについて知っていることは何ですか。

 各自、世界地図を片手にして、ノートに書き出します。➡発表

2 カンボジアの歴史を知ろう。

・スライドショーで学んでいきます。

10世紀に栄えたクメール帝国の歴史、国境をめぐり争いを繰り返してきた歴史、フランス統治時代、第二次大戦後の混乱、クメールルージュ統治下での出来事、その後長らく続いた内戦

3 カンボジアが発展できなくなった一番の理由について考える。

・教育の大切さについて考える場です。

多くの教師が命を奪われたこと、読み書きのできない大人を生み出したこと、教育のない社会が生み出す貧困

4 カンボジアの人々の暮らしを見つめてみよう。

・カンボジアの社会や人々の暮らしぶりの写真を見て、感じ取ってみよう。

年寄りを敬愛する文化、よく笑う人たち、自然に溶け込む暮らし、家族に愛されて育つ子供、自分の国を誇る意識

5 ODAと国際支援活動について理解を深めよう。

・政府開発援助(Official Development Assistance)と具体的な事例。

メコン川に架けるつばさ橋の建設プロジェクト

・民間レベルで行う様々な国際支援活動

学校への図書支援を行うJECSAカンボジアの活動を紹介

6 自分の国を見つめ直してみよう。

・日本の文化の誇れるところ。

・自分は外国の人々に何を伝えられるか。

・日本人としてこれから身に付けていこうと思う点。

私は、長年、日本の教育に携わってきたからこそ、私には、日本とカンボジアをつないでいきたいという意識も働きます。

カンボジアでの教育支援活動は、日本の将来を担う子供たちの未来にも役立ちます。

グローバリズムが叫ばれる昨今。

国際人として生きる上で、国際理解教育の果たすべき役割は大きいと思っています。

授業の構成・内容は、ご相談に応じます。まずは、お問い合わせください。

 

お問い合わせ・お申し込みは、こちらから。

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