Hun sen Mukda Primary Schoolへの教科書支援を完了

2020年6月23日

昨日、スバイリエン州に行ってまいりました。

ここ10日間で、3回目になります。

カンボジアもいよいよ雨季に入りましたので、時々激しい雨が降ることがあります。

雲行きを見ながら、カフェで休憩しながらの移動になるので、およそ5時間を見ていきます。

空の様子で、向かう先の天気がおおよそ予想できます。

あと、これは自動車に乗っているとあまりわからないのですが、急に雨が降る前には、大概、突風が吹きます。

二輪車だと、体がぐらぐら揺れるほどの強い突風です。

移動していると、さっきまで豪雨だったところを過ぎたのに、数キロメートル先は路面も濡れていないなんてことがよくあります。

カンボジアの雨は、局地的と言えます。

 

さて、今回はHun sen Mukda Primary Schoolへの教科書の寄贈に行ってまいりました。

寄贈者は、プノンペン在住のある小学校の教師の方です。

当団体の活動に賛同し、個人的に寄付してくださいました。

これは、実は私にとっては、考えさせられる大きな出来事でした。

日本からの支援にフォーカスされていた目に新たな視点が加わったのです。

つまり、国内にも、支援してくださる方がいるということですね。

 

今回は、Kimhornくんにスバイリエンの街で会い、学校に持ちかえってもらいました。

合計クメール語、社会、理科、数学、合計60冊、100$分の新品の教科書です。

日本では、教科書は国から無償で支給されるので、皆それを当たり前のことと思っていて、それに感謝する人はほとんどいないでしょう。

むしろ、税金を払っているんだから、当然だという人もいるのではないでしょうか。

しかし、この国では、それはありません。

ですから、教科書も支援の対象になるのです。

 

Kimhornくんは、流ちょうな英語を話します。

コミュニケーションにも問題がありません。

「校長先生から、今回のご支援に深く感謝いたします。くれぐれもよろしくお伝えください。」

とのメッセージを頂きました。

また、懐かしい二人にも会いました。

PiseyさんとTharyさんです。

今日は、クラスメイトのLiliyaさんの結婚式のために街に来ていました。

彼女は、数学がことのほか得意で、クラスで一番計算するのが速かった学生でした。

まるでお姫様のようです。とても美しいですね。

カンボジアの結婚式は、いつでも豪華絢爛です。

そして、大勢の人々が参列する中で、厳粛に、そしてにぎやかに行われます。

 

さて、Piseyさんは、760人の学校で5年生を、Tharyさんは626人の学校で2年生の担任をしています。

2人の学校の様子も具体的に聞くことができて、それも収穫になりました。

特にTharyさんの学校は、中規模校でありながらも図書室がない学校だということです。

本も非常に少ないという話でした。

おまけにびっくりしたのは、Tharyさんがいきなり、

「先生、お元気でしたか。」

と日本語を話したことです。

聞くと、日本に興味があるので、今スバイリエン大学の日本語コースで学んでいるとのことです。

言葉は、コミュニケーションツールですから、根気良く学び続けてほしいと思います。

 

あと、この店でもう一人待ち合わせをしていた人がいました。

教員養成校の学長のShita先生です。

食事をしながら、これまでの活動報告と、今後の支援活動について協議しました。

次期、支援地区としてスバイティアップ地区とコンポンロー地区の学校をこれからリストアップしていきます。

位置としては、スバイリエンのセントラルから南東の方角になります。

Shita先生は、6月は韓国への視察研修、9月には日本にも視察と大学への講演のために来日される予定があるそうです。

学生さんたちが、カンボジアへの関心を高めてくれることが期待できます。

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