【スタッフブログ】インターン活動記録
こんにちは。
Sonkon Soksa primary school にて1ヶ月間インターンをさせていただいた中村と申します。
1ヶ月という短い時間でしたが、私がインターン生としてカンボジアの教育に携わらせていただく中で感じたことを大きく2点書かせていただきます。
1点目は、言葉では表しきれないほどの子どもたちの温かさです。
私は派遣先の公立小学校では主にGrade4-6の英語の授業を主に担当しましたが、ホームステイ先が放課後に行われるプライベートスクールだったこともあり、Grade1の小さい子供から高校生まで幅広い子どもと関わる機会に恵まれました。
そして、カンボジアに来た初日から変わらずずっと感じていたのが子どもたちの優しさと愛です。
どの年代の子どもも、外国から急にやってきたクメール語も話せない私に対して、「ティーチャー!」と常に笑顔で話しかけてくれ、私が困っているのを見ると必死に助けてくれる、そんな温かさを持っていました。
また、こうした人の温かさは大人にも共通すると感じました。
例えば私が村に来て間もない頃、同じ村の方が夕食に私のことを招いてご馳走をしてくださったり、マーケットでは果物屋のご主人が「遠い日本からここまで来てくれてありがとう」と言って果物をくださったり…本当に多くの優しさと愛をいただきました。
特に私をホームステイで受け入れてくれたティーダさんはせっかくカンボジアまで来たのだから、色んなことを経験して欲しい、自分のできることは全部シェアしたいと言って、毎日私を色んな場所に連れていってくれたり、クメール語やカンボジアのことを教えてくださったりしました。
カンボジアでの生活はインフラ面など、日本と比べて不便に感じる点もありますが、みんなが助け合って生きていて、至る所に愛が溢れていていました。
(写真:ホストファミリーのティーダさんが作ってくださった自家製野菜と牛肉の炒め物。ティーダさんのご飯は毎日栄養満点でとても美味しかったです。)
2点目は、カンボジアでは教育を受けるという子どもの持つ大切な権利を、享受できない子どもが多くいることです。
カンボジアは日本の小学校に相当する初等教育の修了率は73%パーセントほど、前期中等教育の修了率は40%ほどで、教育を十分に受けていない子供がたくさんいます。
私の滞在先の村でも、学校に行っていない子どもを見かけることがありました。
そうした子供たちは、家の仕事の手伝いをしたりして過ごしているそうです。
この背景には貧困という大きな問題がありますが、それ以外にも教育の大切さへの社会の理解に課題があると感じました。
私が派遣先の学校で聞いた話には、
「勉強が嫌な子供は、学校を辞めて工場に働きに出ればいい。」
このように考える大人が多くいるようです。
また、高校や大学に行くことは贅沢なことで、親の理解がないとその実現はかなり難しく、たとえ将来の夢を持っていても、金銭的な事情で教育を諦めざるを得ない子供が大勢いるようでした。
毎日学校で、勉強に熱心に取り組む子どもたちの姿を一ヶ月みてきたからこそ、現実のギャップに心が痛くなりました。
以上、私が一ヶ月のインターン活動を通して感じた二点についてご紹介させていただきました。
ここに書ききれなかったことも含め本当に多くのことを学ばせて頂き、ここで出会った全ての方に感謝しています。
カンボジアのことが大好きになったと同時に、この国の課題にも触れ、心が痛くなる瞬間も多くありました。
自分の力はとても微力ですが、これからも自分にできることを模索し、今後カンボジアの方に恩返ししたいと強く思っています。
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